下着泥棒の末路

 ベランダから物音が聞こえ、私は目が覚めた。ベッドから降りると、足音を立てずにベランダに向かった。リビングに通じる扉を開け、奥のベランダの様子を伺う。カーテンに人影が映っていた。腹立たしいことに下着に手を伸ばしている。

 私はキッチンから包丁を手に取ると、ゆっくりとベランダに近づき、窓を開けた。驚く下着泥棒の心臓目掛けて包丁を突き刺した。念のためにもう一度刺すと、リビングに運び込んだ。

 下着泥棒の手には下着が握りしめられていた。服の胸の辺りに会社名が書かれている。どうやら仕事着のようだ。勤め先は分かったが、見知らぬ男が触った下着を穿く気にはならない。下着泥棒にプレゼントすることにしよう。

 包丁をお腹に突き刺すと、胸の辺りまで動かした。両手を腹腔に差し込み、無理矢理広げた。内臓やら肝臓やらが露わになった。小腸を掴んで引きちぎると、鼻の穴に突っ込んだ。奥まで入れると、唇の間に左手を差し込み、口を開けさせる。

 一息つくと、そのまま左手を喉まで伸ばし、小腸の先を掴んだ。勢いよく引っ張ると、口から小腸が出てきた。小腸の先を交差させると、リボンの形に結んだ。

 再び腹腔に手を差し込むと、今度は内臓を取り出した。内臓に下着泥棒が盗んだ下着を穿かせると、床に置いた。腹腔に足を突っ込むと、肝臓や腎臓などの臓器を踏み潰していく。腹腔内は血液で溢れかえった。内臓を腹腔内に戻し、お腹を縫い合わせた。

 それから遺体をゴミ袋で包むと、ガレージまで運び出し、車の後部座席に乗せた。エンジンをかけ、下着泥棒の勤め先に向かう。遺体を会社にプレゼントするのだ。

 しばらく国道を走っていると、会社が見えた。会社の前に遺体を放置し、私は帰った。


 数日後、私は殺人罪で逮捕された。

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