題材もキャラクターもポップで、表現もテンポ感が良く、読んでいて楽しくなります。
コロスちゃんの一人称語りが、描写をしっかりしつつ独り言っぽくもあり、微笑ましく感じます。

冒頭から下品なコロスちゃん！
ちょっと待って！　たしかに下品だけど、大丈夫だから！　なにが大丈夫かわからないけど、下品なお話ではないです。お約束いたします。


タイトル通り、コロスちゃんは黒魔法少女だ。名前も髪も服も黒いし、魔法も黒い。【敵】ポジションだからキラキラフリフリラブリーではない。

なんだか人間嫌いっぽいやさぐれたところもあるし、ぼやきっぽいし、ちょっと腹黒い。納得の黒魔法少女っぷり！　けどそこがいいんすよねッ！


これは作者様の意図するところではないかもしれませんが、コロスちゃんには愛すべき人間味を感じてしまいました。

非常識な人への対処がある意味で常識的だし、賢いし、適切な距離感、女の子らしい仕草もあってかわいい。

まだ謎も多いですが、これからどんな世界へと広がっていくのか楽しみです。

日常に疲れたそこのあなたッ！　おススメッ！