番外編6 月に願いを

 乾ききった砂丘の彼方に、無数に立ち並ぶ棗椰子の黒々とした影を発見した時、セフィアーナとイスフェル、そして狼族の二人は、誰からともなく馬を駆けさせていた。

 砂嵐を抜けた直後、それを見越したように、盗賊に襲われた。四人もいながら、イスフェルただひとりの機転と武勇とでそれを乗り切り、這々の体で荒野を往くこと二日半。ゆえに、その身体の芯から湧き起こる喜びは、隠しようもなかった。

「見ろ! これぞ緑洲オアシスの中の緑洲だぜ!」

 林となって水辺を取り囲む棗椰子、ところどころで水面に葉の影を落とす胡柳、岩場のそばに群生する葦――。興奮したアリオスがそのまま水に飛び込むのも無理のないことだった。

「せっかくだから、交替で沐浴しよう。アリオス、蛇や危ないのがいないか見ておいてくれ」

「バッカ野郎! イスフェル、そんなの飛び込む前に言え!」

「フン、一度咬まれたらいいんだ。そしたら少しは冷静になるよ」

「ラスティンったら」

 食事の前から既に、この数日なかった活気に満ち溢れていた。火が熾され、手持ちの干し肉やちょうど熟れていた棗椰子の実が並ぶと、それだけでまるで祭日のような騒ぎとなった。

「じゃあ、最後行ってくるわね」

 男たちが大方ひと息ついたのを見届けると、セフィアーナは沐浴に席を立った。残された三人は、ただの水をまるで酒のように呷り、久しぶりの充足感に身を委ねていた。

「しっかし、せっかく水かぶっても、明日目が覚めりゃまた砂まみれだな。次にかわいい看板娘がいる宿に泊まれる日はいつだ?」

 すっかり軽口を叩く元気を回復させたアリオスがイスフェルに尋ねると、それへラスティンが水を差した。

「その看板娘には相手にもされないくせに。それよりおまえ、シイラのことホントにどうするんだよ? こんな、いつ帰れるかもわからない旅に付いて来やがって」

「オレは帰れなくてもかまわないぜ? 居て欲しい女はここに居るしな」

 そう言ってイリューシャの頭を撫でるアリオスを、ラスティンは呆れ果てたように見た。

「それにシイラは好みじゃねぇし。オレが好きなのは、いつも笑顔で、柔らかい面差しで、男のバカな行いに寛容で、澄んだ優しい声で――」

「おまえの好みなんか聞きたくない!」

 その時、それまで黙っていたイスフェルが初めて口を開いた。

「それって……セフィのことか?」

「えっ……」

 同じ言葉、同じ表情で固まった狼族二人だったが、先に我に返ったのはラスティンの方だった。少年は肌を粟立てると、同郷の青年を睨み付けた。

「おまえ……そうなのか!? そんなの絶対許さねぇぞ!」

「バ、バカ野郎っ。残念ながら違う、さ……」

 アリオスは狼狽しながらも否定したが、ラスティンはなおも食ってかかった。

「だっだいたい、シイラのことは族長たちが決めたんだろっ。おまえはそれに従うしか――」

「呪われた血のくせに」

 あまりにも唐突な言葉だった。そして、その言葉がアリオスの口から放たれたことは、かつてなかった。ラスティンの心が、じわじわと冷えていく。

「な、なに……」

 しかし、完全に冷え固まる前に、アリオスはにやっと笑った。

「あいつ、おまえにそう言ったろ」

「………!!」

 それは、昨年の祭でのことだった。生来、幾度となくぶつけられて来た言葉だが、シイラから言われた時は、憎悪さえ感じたものだ。その後、姉を捜すために山を下りたので、彼女からがその忌まわしい言葉を聞いた最後でもあった。

「ああやって他人を見下す女――人間とは、一緒の屋根の下には住めない。そんな女に、オレの子を産んで欲しくない。オレの言うこと、なんか間違ってるか?」

「ま、間違って、ない、けど……」

 またも知らないところでアリオスにかばわれていた。ラスティンは不覚にも青年の気持ちが嬉しかったが、その反面、シイラのことも気になった。彼女が少年を罵ったのは、族長たちの話以前に、彼女がアリオスのことを慕っていたからだと思うからだ。何だかんだと厄介者のラスティンを連れ回すアリオスのことがもどかしく、ゆえに青年に罵詈雑言を浴びせながらも結局は付き合っているラスティンのことが許せなかったのだろう。

 少年の葛藤を尻目に、アリオスは、二人のやり取りを見守っていたイスフェルに向き直った。

「やれやれ。その点、おまえは本当にもったいないことしたよな」

「えっ……?」

 急に話を振られて、イスフェルは藍玉の瞳を瞬かせた。

「だっておまえ、王宮って言やぁ、国中から美人佳人が集まって来るんだろ? 短いお勤め期間だったとはいえ――」

「アリオス!」

 這々の体で荒野を彷徨い、心身ともに大きな傷を負う人間に対する配慮のなさすぎる言葉に、ラスティンは即座に反応した。が、アリオスは少年を一瞥しただけだった。

「美味しい思いしたんだろ? 羨ましいよなぁ」

「こンの、バカアリオス!」

 感傷に浸っている間もない。ラスティンは、アリオスに向かって容赦なく砂を投げつけた。そんな少年をイスフェルは慌てて宥めると、苦笑してアリオスを見た。

「アリオスは、オレの友人に似てるな。何て言うか――ノリが」

 それは無論、シダのことだった。

「なんだそりゃ。答えになってねぇぞ」

「アリオス、いい加減にしろよ!」

「な、ん、だ、よっ。うるせぇな」

 アリオスの無神経さに怒り心頭のラスティンは、鼻息荒く深呼吸すると、なぜか声の調子を落として青年に噛みついた。

「おまえ、姉さんの前で余計なこと言うなよっ」

 しかし、アリオスは呆れた様子で少年を嘲笑った。

「おまえ、バカか。セフィがいないから訊いてるんだろうが」

 そこへ、イスフェルの声が割って入る。

「してないさ」

「は?」

「美味しい思い」

 ラスティンとアリオスはなぜか顔を見合わせると、居住まいを正した。

「……そっか」

「なんだ、いずれ出戻った時に紹介してもらおうと思ったのに。つまんねぇなぁ」

「なんせからな」

 イスフェルの皮肉に、アリオスは肩を竦めた。

「あーもう、おまえといい、カイルといい、少しはオレの役に立てよ」

 誰もアリオスに女を紹介するために生きているわけではない。そう思いつつ、イスフェルは首を傾げた。

「カイル?」

「ああ。あいつ、せっかく宿で女が声かけてきても無視しやがんの。人間、そこから輪が広がってくってモンだろ?」

「何の輪だよ、何のッ」

「アチッ。おい、危ねぇ!」

 ラスティンが投げ入れた薪で舞い上がった火の粉を必死で払いながら、アリオスはまた肩を竦めた。

「だもんで、未だに納得できねぇんだよな。あいつが故郷に帰っちまったことに」

「それとこれとどういう――」

「だーかーらっ。他の女のことは、まるで存在してねぇみたいに無視するくせに、セフィにだけはこう――何ていうか、もう……仔狼でも扱うみたいに、な。ほら、わかるだろ?」

「……ああ」

 狼族らしい言い回しだったが、アリオスの言いたいことは、イスフェルにはよくわかった。

「あいつがセフィほったらかすなんて、思いもしなかったけどな……」

 最後は呟くように言うと、アリオスは隣の少年を見た。

「実はおまえも納得してねぇんだろ?」

 青年たちの前でしばらく沈黙していたラスティンは、少し炙った干し肉をアグラスに渡すと、溜め息を吐いた。

「……オレは、二人と違って谷を知ってる。カイルと一緒に暮らしてる、気の好い村長やおばあさんのこと……。今にして思えば、あのカイルが姉さん以外で唯一受け入れてる人たちなんだって、すごく思うよ。でも、それを差し引いても、カイルは絶対に姉さんのそばを離れないと思ってた。カイルと出会った頃は、それこそ二人は――」

 そこで、はっとしてラスティンは口を噤んだ。ラッカからの旅で、姉はイスフェルともまた微妙な関係であることに、少年なりに気付いていたからだ。自分が言おうとしたことは、イスフェルにとっては「余計な」発言になるだろう。

 急に黙ってしまった少年に眉を寄せながら、アリオスは棗椰子にかぶりついた。

「はあ……盗賊もひとりで全滅させちまうし、あいつ、いったい何者なんだろうな。ま、オレより付き合いの長いセフィが信じてるから、オレも信じるしかねぇけど」

「……ああ、そうだな」

 イスフェルは何とはなしに夜空を仰いだ。月が煌々と輝いているおかげで星は見えにくかったが、今の青年の瞳には月さえも映っていなかった。

 カイルがもともとダルテーヌの谷の人間でないことを、イスフェルは知っている。それ以前につらい過去があったことも。その詳細は知らないが、おそらく知っているセフィアーナに尋ねようとは思わない。

『いずれ、わかるさ。おまえが王都とテイランを知っている以上、な』

 ラッカの村で、いつになく真摯だったカイルの眼差し。彼が言うなら、いずれ真実が明らかになるだろう。重要なのは彼の過去ではない。現在のカイルがセフィアーナを大切に思っているのは、谷へ戻る――聖都へ向かうという彼の行動こそが証明しており、今はそれで充分だった。

 イスフェルは、ふと背後を振り返った。

「……そう言えば、セフィ、遅くないか?」

「えっ? あ、そうだね……」

「そうかぁ? 女の水浴びなんざ、無駄に長いもんだろ、フツー」

 その時だった。突然、激しい葉擦れの音がし、一陣の風が三人を襲った。舞い上がった砂に目を潰されてはかなわない。イスフェルは咄嗟に腕で顔を覆ったが、狼族二人はそれができなかった。別の物で顔が覆われてしまったからである。

「わっ、前がっ! 前が見えない!」

「何だ!? くそっ、また盗賊かっ!?」

 わたわたと剣や棍を抜いて暴れる二人を、イスフェルは落ち着くように促した。

「大丈夫だ。何かの布だ」

 イスフェルがそれを引き剥がすと、二人はようやく大人しくなった。が、

「……あれ、これって――」

 地に晒された布をまじまじと見て、三人は怪訝そうに顔を見合わせた。

「セフィ、の……?」

「帯、だよな……」

「あっ……」

 風上に視線を転じて他にも何点か落ちているのを見付けたラスティンは、上目遣いで年上二人を見遣った。

「ど、どうしよう……」

「どうしようったって、着るモンがなきゃ戻りたくても戻れねぇだろうがっ。おまえ、持って行ってやれよ」

「えっ、オレが!?」

「なーに一端に照れてんだ。おまえ、弟だろうが。それとも、オレが持って行くか?」

 アリオスの下卑た笑みに、ラスティンは今までの逡巡をかなぐり捨てて立ち上がった。

「この変態野郎! 誰がおまえなんかに任せるか!」

 そのまま姉の衣類を拾いながら、アグラスと共に水辺へと向かっていく。その背を見送りながら、アリオスは寝そべって頬杖を突いた。

「あーあ、いつもながらひどい言われ様」

 これにはイスフェルも苦笑するしかなかった。



「――で、何であのクソガキまで戻って来ねぇんだよ」

 ティユーがどこからともなく調達した小鳥を完食してなお戻らぬ弟分に、アリオスは呆れた様子で身体を起こした。

「本当に何かあったのかもしれないな。様子を見てくる。アリオスはここにいてくれ」

「わ、わかった」

 イスフェルは水辺へ歩いていくと、風が吹いてきた南側の林に入った。下草に足を取られないよう注意しながら周囲を見回していると、少し先で人の気配がした。

「誰? イスフェル……?」

 その鈴の鳴るような声に、イスフェルは安堵した。

「ああ、オレだ、セフィ」

 だが、足を踏み出そうとする彼を、セフィアーナは今度は悲鳴に近い声で制止した。

「ごめんなさいっ。あの、その……服がっ――服を、ちゃんと着てなくて……」

「えっ、ラスティンは? きみの服が風で飛んできたから、持って行ってもらったんだが」

 すると、三ピクトほど先の木陰に隠れている少女は、落胆したように頭を振った。

「そうだったの……。え、じゃあ、反対側の方に行っちゃったのかしら……」

 辛うじて残っていたのは、下着と上の服、それに靴だけだった。

「と、とにかく、これを羽織ってるといい」

 イスフェルは脱いだ外套をはたいて気休めにも埃を落とすと、そばの胡柳の枝に掛け、セフィアーナに背を向けた。

「ごめんなさい。ありがとう」

 セフィアーナは申し訳なさそうにそれを羽織ると、ようやくイスフェルの前に立った。前は首元しか留め具がないので、内側から手でかき合わせる体たらくだった。

「水から上がったら服がないんだもの。すごく慌てちゃった」

 ようやく笑顔を見せたセフィアーナを、しかし、イスフェルは直視できなかった。水気を帯びて頬に張り付いた髪が、時折覗く白い首筋や鎖骨の線が、彼女にいつになく色香を与えていたからだ。

「だろうな。強い風だったよ」

 口の端に笑みを滲ませる青年を見て、セフィアーナは唇を尖らせた。

「もう、イスフェルってば、笑い事じゃないのよ」

「はは――」

 しかし、次の瞬間、イスフェルが笑みを引きつらせ、そして引っ込めるのを、セフィアーナは見逃さなかった。

「イスフェル……?」

「……あ、いや、何でもない。さあ、ひとまずアリオスのところに戻ろう」

「ええ……」

 だが、セフィアーナにはわかっていた。王都にいた頃と比べ、青年は明らかに笑わなくなっていた。おそらく、大罪人の自分が、友の命を犠牲にしてまで生き長らえた自分が笑い声を上げるなどとと、己を罰しているのだろう。

 その時、夜だというのに木漏れ日があるのに気付いて、セフィアーナは砂漠の方へ駆け出した。

「ねえ、イスフェル、見て!」

「えっ……セフィ!?」

 突然、あらぬ方向に足を転じた少女を、イスフェルは慌てて追いかけた。林を抜け、彼女の足跡を辿りながら、小さな砂丘を上る。少女の横に並び立つと――頭上に現れたのは、王宮の皿のように磨かれた白銀の月だった。

「綺麗……」

「ああ……」

 青年の横顔を盗み見て、先ほどの緊張が消えているのを見て取ると、セフィアーナは口元を微かに綻ばせ、月の光に照らされた遥かなる地平に目を遣った。

「……ねえ、イスフェル。世界って本当に本当に広いのね」

「……ああ」

「いつかきっと、またみんなで旅をしましょう。今度はお互いに堂々と街道を歩くの」

 セフィアーナが兵士の行進を真似するかのように手を大きく振って足踏みするのを、イスフェルは胸のすかれる想いで見つめた。

「勿論……」

 その時、ふいに少女の囁きが風に乗った。


  白き草原求め

  我 荒野を行かん

  岩につまずき

  砂に目を潰し

  乾きに狂い

  その果て

  生命を落とさんとも

  朽ちぬ想い

  安らかなる夢

  月よ 願わくは

  行く手に慈愛の光を


 月の光を掬うように宙にかざしていた両の手を力なく下ろすと、セフィアーナは小さく笑った。

「セフィ?」

「……ごめんなさい。詩が今の状況にぴったり過ぎて、なんだかおかしくって……」

 返す言葉を見付けられず、イスフェルも地平を見つめた。

「白き草原、か……」

 この荒野で少女に出会う以前、自分が朦朧としつつも目指していたのは、それだったのだろうか。

「――あ、イスフェル。ごめんなさい、私――」

 励まそうと思って月の下に連れ出したのに、かえってしんみりさせてしまったことにセフィアーナは慌てた。おかげで、気付いていなかった。外套の前をすっかり手放してしまっていることに。

「変なこと言っちゃって……」

 だが、眼前のイスフェルは、今までに見たことがないほど――月光下でも明らかなほど赤面し、彼女から顔を背けた。

「え……」

 余程傷付けてしまったのかと、愚かな自分に彼女自身も傷付いて胸の前で手を合わせた時、少女はようやく気付いた。月の光を跳ね返すほどに大きく開いた胸元や、薄布に透けている身体の線、そのまま続く大腿から剥き出しの素足に……。

「きゃあ……!」

 砂漠の静寂を打ち破る悲鳴を上げて、セフィアーナはその場にしゃがみ込んだ。が、場所が悪かったらしい。足場が崩れ、彼女はそのまま砂丘の下まで滑り落ちた。

「セ、セフィ、大丈夫か!?」

 イスフェルが助けに降りてきてくれたが、恥ずかしさのあまり、顔を見ることも、声を上げることもできない。運の悪さはまだ続き、

「あー! こんなところにいた!!」

 合流して水辺を一周してきたのか、西側から現れた狼族たちが、二人のもとへとやって来たのだ。そして案の定、その問いが浴びせられた。

「……あれ? 姉さん、砂まみれだけど、まだ沐浴してなかったの?」

 居たたまれないとはこのことだった。腹立たしいやら虚しいやら、セフィアーナは、顔を真っ赤にしたままラスティンから服をひったくると、足早に林の中へと消えていった。

「何だぁ……?」

 呆気に取られ、しばらくセフィの消えた方を見ていた狼族たちは、今度は訝しげにイスフェルを見た。

「何があったの?」

「い、いや……」

 イスフェルが思わず笑いを噛み殺していると、それへラスティンが牙を剥いた。

「なに、その笑い。――まさかイスフェル、姉さんに何かしたの!?」

「ちっ、違っ!」

「何だよ、おまえばっかり良い思いしやがって! 今度宿に泊まることがあったら、ひとりくらいこっちに回せよ!」

「バカアリオス、黙れ! もーお、誰も信用できない! 二人ともあっち行け! これからはオレひとりで姉さんを守る!」

「だから、違う――」

 しかし、アリオスはへらへらと笑いながら焚き火の方へ戻っていき、ラスティンは林の際まで下がった後、アグラスと共にこちらを威嚇するように立って、誰もイスフェルの叫びなど聞いてくれないのだった。

「ミーザよ、願わくは、今すぐ慈愛の手を……」

 恨めしそうに頭上を見上げると、イスフェルはそそくさとアリオスの後を追った。


【 了 】

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