作者 松野 志部彦 (旧・まっしぶ)

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★★ Very Good!!

「花」といっても、

オレンジレンジじゃなくて、
中孝介でもなくて、
喜納昌吉をイメージしたのです。

♪泣きな~さぁい~~
笑い~な~さ~ぁぁぁい~

というアレです。
なんだか沖縄ですよね。

あ、ここで
「真野のアホ。中孝介は奄美だよ沖縄じゃねーよ!」
と立ち止まった方。正解です。

それはそれとして、
沖縄をイメージしてしまった私は、
さらに「赤い着物」と「髪飾り」からも
ほらほら、まさに琉球舞踊の衣装ではないかと
妄想に拍車をかけつつ読み進め……

と、そんなことはどうでもよくて。

「花」

本作におけるその意味は深く、
読む者の心に強い印象となって残ります。

それを短絡かつ野暮な表現で伝えるとするなら
「余韻」という語句が当てはまるのでしょう。

短絡ついでに、もうひとつ軽率を重ねると
次のようになります。

これは、「素晴らしい作品」です。

――――――

 個人的なポリシーとして、
 短編(特に掌編)には基本★★まで、と決めております。
 そのため本作にも★★としていますが
 心情的には★★★を差し上げたい作品です。

★★ Very Good!!

第一感想:推古天皇の時代の話かな? もしくは柳田国男の方かな? この手の伝承は結構あるし別の何かかな?

第二感想:花摘みをしていた主人公が挿した花が時代を越えて再び咲くのに、そこは誰も近寄らない場所となりけれど視点者は縛られ続けている。それが風習の隠喩だとすれば確かに悲しいことなんて何もないよね。文化も風習もそういうものだもの。

第三感想:「おかしいことをおかしいと言えないうしろめたさを持つ人」と、視点者が好ましく思った「決まりを受け入れただ粛々とやることをやる人」の対比の妙。