第125話

「……ありがとう」


「ねぇ。

 キスしよっか?」


「え?

 ここで?」


「うん。

 手術を頑張ったご褒美が欲しいな……」

 

「わ、わかった」



僕は、ゆっくりと先輩の顔に自分の顔を近づけた。

そして、人生3度目のキスをした。



「下手でごめんね」



僕は、キスが終わると先輩に謝った。



「キスって気持ちが、肝心なのよ?」


「そうなの?」


「彼方君の好きが伝わって来たから……」


「そっか。

 ありがとう」


「うんん。

 こちらこそ、ありがとう」



「あはは」



なんか、楽しくなった。

みさき先輩と一緒にいれるのが楽しくなった。

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