09 僕とみさき先輩

第123話

そして、みさき先輩の手術日がやって来た。



「みさき先輩!

 頑張ってね!」

 

「頑張るのは、先生だよ」



病院の病室。

ベットの上で先輩が、ニッコリと微笑む。



「川崎さん。

 そろそろ手術の時間ですよー」

 

 

看護師さんが、そう言って、先輩の体を移動式のベットの上に乗せた。



「彼方君。

 行ってくるね!」

 

「うん!」



僕は、コクリと頷いた。

みさき先輩が、手術室に入るまで僕は、見送った。


一時間、二時間、三時間と時間が、あっと言う間に過ぎた。


そして、医師が手術室出てきた。



「みさき先輩は??」


「手術は、終了しました。

 後は、結果を待つだけです」

 


医師は、そう言ってニッコリと笑った。

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