第89話

僕は、軽く頷いた。



「わかった。

 行くよ」


「おう!」


「ところで、池宮君は、みさき先輩の事好きなの?」



僕は、気になっていた事を聞いてみた。



「好きって?」


「恋愛感情あるの?」


「あー

 それは、ないな……」


「え?

 紹介してほしいって言ったから気があるのかと思った。」


「あー。

 日向とみさき先輩がどうやってコミュニケーションをとっているか気になってな……

 それで、紹介をお願いしたんだ」


「そっか……」


「別にとったりとかしないから、安心しろ!」



別に不安に思ってたりとかはしないんだけど……

僕は、たぶんみさき先輩に恋してる……

これは、ダメな事だと思う。

でも、抑える事の出来ないこの気持ち……

どこにぶつければいいのだろう……?

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