★★ Very Good!! 回想の中にある、色あせない恋。 綾上すみ 宿泊施設の手伝いにやって来た主人公が、海辺でうみちゃんと出逢うお話。 情景描写に無駄なところがなく、極限までそぎ落として美しさ追求している感覚をうけました。とても文章が瑞々しい。 あだ名をつけ合うシーンの前、主人公の心の中では、はじめからうみちゃんは「うみちゃん」として語られています。 つまりはほほえましいシーンは回想。 それでも、セピア色にあせてしまわない甘くさわやかな回想。 優しくそよ風が吹くような。 美しい恋心と、その展開でした。 レビューいいね! 1 2019年6月19日 23:44