62.のぞむ
ある
知るより
はやく
知り
いま
ある
ある
とき
その
領域にある
意味
を
ほどきたい
東から
ソーダ水が注がれて
カキの実を知る
あるとき
知れる/のか
知るとき
あれた/のか
と問う
問う
とき
ある
と
知る
との
地勢が整い
対等に前後した
のち
中道をさがした
のぞむ のぞむ
のは ——この その—— のは
肉体が あるに
のぞむ 呼ばれて
もぎってしまおう
とすればもぎってしまえるカキを
見ていたら
明るくなっていた
いま
そこに
ある
ことは
そこに
ある
と見る
この
肉体が
あり
この
肉体が
のぞむとおり
とれば そこに
ある
あるは
消える
カキも朝刊もとってこずに戻ってきてしまっていた
カレンダーに
思い出せない印がある
拒んで
とらずにおけば
そこに
ある
は
あるまま
ある
肉体があり
それを知り
欲望して
得ようと得まいと
もう
肉体の欲望の
あって処したあとの
そのあるも
またないも
この
あることの
知ることに——
知ることの
できることは
あることに——
被虐されていた
あることは
例外なく暴力であり
このとき
ないことは
やはり暴力だった
ないこと
みんななくなること
が
あることの
無上で普遍の
のぞ
詩集 水瓶に沈殿した星屑 湿原工房 @shizuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます