第10話 フレイバーティーを楽しむ

 前々回ご紹介した手軽な紅茶の楽しみ方。

 フレイバーティーがお奨めでした。

 紅茶好きの方の中には、フレイバーティーを馬鹿にする人もいて、そういう方はきっと本当に美味しいフレイバーティーと出会ったことがないんだろうなあと思います。


 私も普段はストレートティーをホットで飲むというスタイルですが、気分を変えたいときや、大事な人と会う時にはフレイバーティーを飲むことがあります。

 なぜ、人と会う前にフレイバーティーを飲むかというと、その香りを身にまとうことができるからです。エチケットやおしゃれとしての香りに関しては、香水はもちろんのこと、最近は口臭を消す様々なガムや錠剤が売られています。私はそれを紅茶に任せているわけです。

 これから会う人は、こういう香りが好きそうだと思い、どのフレイバーティーにするか決めるのは、推理小説を読むようで楽しいものです。


 行きつけのティーハウスのフレイバーティーは、キューブ型の紙箱に三角のティーバッグがいくつか入っており、種類ごとに美しくデザインされた箱の表に一言が添えてあります。

 それは、元気づける言葉だったり、幸せな言葉だったり、おしゃれな言葉だったりします。その言葉は、第9話「お茶を求めて」で紹介した社長が、自分で考えたものだそうです。


 自分の気分にあったフレイバーの紅茶を選ぶのは、本当に楽しい事です。


 ストレートティーにはストレートティーの、フレイバーティーにはフレイバーティーの味わいがあるということでしょう。

 

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