有澤の引き出しはどこにあるのか
㈲アリサワ御取引先・P様「有澤さん自身が創作を書く際の出発点は何ですか?」
最近はもっぱら読んでばかりでインプットたーのしー!状態で恐縮です。読書楽しいよ。思うこともいっぱいあるけど。
今回はリクエスト頂いたので、創作のアイデアのお話。有澤の読解能力が低くて申し訳ないのですが、これは「新作を作るとき、どうやって作っていくのか」という質問でいいのかどうか。私はそう解釈してしまったけど、解釈違い起こしたら抗議してくださいね。
有澤はプロットを作りません。たぶん、依然述べたように「一枚絵を小説にする」感覚でやってるから、降ってきたシーンだけを書き連ねる。ゆえに、前後関係がちぐはぐになる。ために長編には向かないんだろうなあと分析しています。
オムニバス形式の話をこのんで書くのはそのためです。一話完結を積み重ねたら長編になるって有澤覚えたんだよ。
それはそれとして。
仮に、いちから新しい物を作ろうと思ったとき。どうやって形にしてたかなあと思い返します。
直近のオリジナルは「火花を刹那散らせ」ですね。同題異話の企画に参加させてもらいっています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886577485
これだと、事前にタイトルがあるのでそこからイメージを膨らませていく感覚でした。「火花」「散らす」=まず安直に思い浮かべるのはバトルモノ。でもただ戦うのなんて他の参加者がやってくれるだろうしどうせなら変わったことしたい。
たぶん、有澤の創作ってここが起点だと思います。ちょっと変わった話書きたい。視点変えたい。王道より邪道書きたい。
で、じゃあ剣とか直接交えない戦いってなんだ? と考え、書評のタイトルを思い返す。あれ、ゲームのRTAの用語をパクってるんですけど、「そうだRTAネタにすればいんじゃね?」って。
RTAについて知らない人は多い。ゲームの実況動画でも見ない限りお目にかかりませんからね。だから有澤の書評の元ネタを知らない人間に、RTAとは何か少しだけ触れてもらえるような話を書こう。
アイデア完成。次はおおまかなあらすじ。
というか、書きたいものを一文で決めます。今回だと「RTAで世界一を目指す話」です。シナリオを一文で表現できる力って、もしかするとあらすじ要約に役立ってるのかもしれない。
肉付け。RTAで世界を取る。じゃあ主人公はどんな境遇? 一位を目指すからある程度の経験者。万年二位なら届きそうで届かない感じがしていい。RTAの練習時間は平気で四桁超えると聞くから、精神的にちょっとひねくれていそうである。そいつがそのまま天下をとってもいいのか?
エンディングを決める。大事なのは「挑戦して楽しかったと思う成長」であり、正直結果はどうでもいい。彼のひねくれた精神を少しだけ健全にしてあげる。なら、負けてしまっても構わない。
これらの断片的なアイデアを繋げて、構成します。
ゲーム廃人の万年二位主人公→無難なプレーで辟易気味→勝つために殻を破って挑戦する→失敗→周囲からの評価→次へ頑張ろうという成長。こんなシナリオ。
ひとつのお話をつくるとき、まず最初に「こんな話書きたい」というコンセプトがあって、それを肉付けしていく感覚です。企画書とか一行で終わってしまう奴だねこれ。
他の方はもっと緻密にやってそうですけどね。キャラクターの設定資料集とか作るって聞きますし。私はそういうの作りません。たぶん、書きたいのはキャラではなくて物語だから、じゃないかなと思うんですが。
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