そんなの〇〇するだけよん♪

 私は何年か前までRCカーを趣味にしていたんだけど、どちらかと言えば走らせるのが下手でした。走らせるより作る方が好きで、奇想天外な車を金は掛けずに手間をかけて作ってました。で、いつも走らせている所に持って行くと居るんですよ。


「そんなの〇〇して××しただけやw」って笑って馬鹿にする奴がね。


 ある時、レースの一線から退いた古めな車体の部品を集めて、お子様が喜ぶような奴を作った訳ですよ。アメリカで廃車を潰して走り回るモンスタートラックみたいな奴を。子供が遊びやすい様に12分の1みたいな少し小さ目なサイズでね。レースでビュンビュン走り回る奴よりでっかいタイヤで飛んだり跳ねたりするクルマの方がお子様には面白いし、駐車場とかのラフな路面で走れるから楽しいかなとおもいまして。芝生でも走れるように芝生を傷めないタイヤを捜したり4WDにしたり工夫して作りました。


 で、それを見たその人が言うには「短くして大きいタイヤを付けただけ」なんだって。実際にそうなんだけど、土台になるシャーシをFRP材(繊維強化プラスチック)からダイヤモンド刃を付けた弓鋸で切りだして、ドリルで穴をあけて。子供が触った時に手を怪我しない様に断面にエポキシ樹脂を浸み込ませてヤスリで磨いて、ネジも頭が飛び出ない様に皿ビスを使ったりして気を使って作ったんだ。ボデーもクラシックな可愛いトラックにして子供受けするようにしたんだけどなぁ。プロペラシャフトも短く加工して端部に焼き入れも入れたりなんかしてね。


 苦労が見えない様に作るのが職人だと思ってます(`・ω・´)キリッ


 何の職人だw 少なくともハガキ職人では無い事は確かだが。


 その人は「じゃあ、お前はどうなのよ」って周りから言われてたんだけどそんな物は作らないの一点張り。同じ様な物なら金を出せば買えるからそっちを買うって。そうじゃねぇんだよなぁ。


 確かに同じ様な物は買えるけど、物を作るって出来るまでの段階が楽しいんだよね。「これを見た子供がどう思うかなぁ」とか、「ホイールベース車軸間距離を短くして大きなタイヤを付けたらどんな走りをするかなぁ」って想像しながら手を動かしてコツコツ作り出すその過程が面白いんだよね。


 同じ様な事が小説でも言えるんじゃないかなぁ。面白いか否かは言えるけど、作り出すのは難しい。じゃあ自分で作ってみろって言われると思ったほど上手に出来ない。どこかで辻褄合わせや綻びが出てくる。素人が作る物なんてそんなものだ。だからこそ面白いんじゃないかな。プロの作家が思いつかない話や、荒削りで勢いが有るのが素人小説の魅力なんだ。私みたいなマニアックで萌えの無い作品なんて書籍化されても売れない。ネット小説以外で読めないよ。そんな意味でカクヨムは貴重だ。


 カクヨムで小説を出している方々は物を生み出すエネルギーにあふれた人たちなのです。何か生み出すって素晴らしい事ですよ。だから、小説に限らず妙に細かな指摘をして人が何かをしようとするのを邪魔するのは止めましょうね。


 まぁどうしても人が作った小説の細かな所を突きたい人はいると思うんだけど、それはそれでいいんじゃないかな?自分も同じことをされる覚悟は有るのだろう。やるならお互い覚悟の上でやりましょう。ちょいとつつき返された途端にだんまりを決め込むんじゃなくってさ。


 そんな訳で『戦う』にちなんだこちらをどうぞ。

 https://www.youtube.com/watch?v=d91R7ksm3DA

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る