僕は今、イケナイ恋をしてまして

作者

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★★ Very Good!!

 ふわふわと浮き沈みがある時期があった事を思い出さされる物語です。不思議な万能感や、本当は小賢しさといわれるものを賢さ、知恵と思ってしまっていた時期があった、ということを。

 思春期、青年期に訪れる精神状態がリアルに感じられ、そこへリアリティを持った衝撃的な事件を練り込む…そのバランス感覚によって物語に引き込まれたのだと感じました。

 こういった事件に遭遇する人は稀でしょうが、この登場人物たちが感じる葛藤は、きっと皆、経験するものだと思います。

 でも現実では忘れてしまったり、もっと上手く立ち回りたいと思ってしまって、それを物語にしようとしたら、この物語のように冷徹に書くことはできないはずです。

 だからこそ、読んでいて感情を揺さぶられました。

 私にも同じ時期、同じ精神状態になったし、小さな事件もあった…それを思い出させる鋭い文章が、スクロールさせる手ももどかしくさせる、そこまで感じてしまいます。

★★★ Excellent!!!

日常に有り触れている「T〇itter」が中心になって物語が展開されます。
主人公は大学1年生で、どこか心に闇を抱えている様子が文章になって描かれているのですが、これは本当にあったのでは?とさえ思うほど、日常にリアルが織り込まれています。

凄くリアルな話で、どんどん読み進めていくうちに夢中になれること間違いない作品で、個人的にかなり◎です!!
読まれてないのが惜しいと思うくらいでした!

★★★ Excellent!!!

特に目立つ訳でもなく、物分かりの良すぎる主人公は誰よりも賢く物事を見れる人物。
古く、凝り固まった概念を当然のように振り翳す大人は、自分も含め今なお多いと思います。
彼もまた、物言わぬ助けを求めているが故に、本当の自分をさらけ出す場所としてSNSを利用し、そこで知り合った人との繋がりが唯一になっているのは、今の人たちにとって当たり前なんだと思いました。

淡々と語られる、主人公の日常。
なのにとても読ませるものがあり、読み進める手が止められなくなります。

誰にでもあり得るもの、それがこのお話の最大の魅力に違いないです。

これは一読ありと思います。皆様も是非に。

★★★ Excellent!!!

これは本当に、ただの日常を描いた物語です。
しかし、特殊な環境下での「その日常」は非日常的で、それでも「彼」の人間らしさが、普通じゃないそれを自然に編み出しています。

苦しみとか悲しみとか、そんな言葉じゃ語り尽くせない「人」の複雑な感情を感じられる、そんな作品です。

一度この世界に足を踏み入れたら、きっと貴方は夢中になるでしょう。

興味が湧いたなら、ぜひ一読して頂きたい。