066《そのシステムと制度は金持ちと権力者がつくったものだ》
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その(資本主義*)システムと制度は、金持ちと権力者がつくったものだ。支えているのも、金持ちと権力者なのだよ。(*:筆者注)
《神との対話2-P281》
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『神との対話』には、「現代の資本主義システム」について、神の辛辣(しんらつ)な指摘が書かれています。
それらを原文のまま掲載してみます。
┌《神との対話2-P280~P283》
①金持ちと権力者は自分たちの金と力を握りしめ、さらにふやそうと画策し、奮闘している。
②そのために、彼らはシステマティックに競争を排除し、制度的に真の機会をごくごくちっぽけなものにし、富の流れや蓄積を集団的に支配している。
③彼らは、不公正な労働慣行で世界の貧しい大衆を搾取している。
④世界中の公共政策や政府の政策を支配し、大衆が規制され、コントロールされ、従属したままでいるようにしむけようとしている。
⑤たいていの場合は、金持ち個人がしているのではない。彼らが代表する社会的システムと制度がそうなっている。そのシステムと制度は、金持ちと権力者がつくったものだ。支えているのも、金持ちと権力者なのだよ。
⑥そうした社会構造を支えているのも、少しでも変えようとする試みにかたくなに反対しているのも、金持ちと権力者だということだ。彼らは、すべてのひとに真の機会とほんとうの尊巌を与えようとする政治的、経済的な試みのすべてに反対する。
彼らの立場をおびやかす考え方を示されると、権利の侵害だの「アメリカ方式」の破壊だの、「インセンティヴが奪われる」だのと文句を言い出す。
⑦(単純明白な搾取が行なわれている)こうした恥ずべきシステムが存在しうるのは、貪欲に動機づけられ、人間の尊厳ではなく利潤率が最優先される社会だけだ。
⑧「彼らの社会の標準からすれば、あの農民たちはけっこうな暮らしをしている!」と言うひとたちは、第一級の偽善者だ。彼らは溺れている者にロープを投げてやっても、岸に引きあげてはやらない。そして、石を投げるよりロープのほうがいいだろうと、うそぶく。
⑨ひとをほんとうに尊厳ある場に引きあげてやるかわりに、「もてる者」たちは世界の「もたざる者」に、依存するしかないものを与える。だが、ほんとうの力はもたせない。ほんとうに経済力をもった者は、「システム」におとなしく従うだけでなく、影響を及ぼす能力をもつからだ。
⑩食事などできないほど貧乏なのを放っておく、恥ずべき社会経済システムについては、黙っている。
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このように神は、「現代の資本主義システム」について厳しい指摘をしています。
それをまとめてみます。
金持ちと権力者は:
①自分たちの金と力を握りしめている。
②富の流れや蓄積を集団的に支配している。
③世界の貧しい大衆を搾取している。
④世界中の公共政策や政府の政策を支配している。
⑤自分たちを優遇するシステムと制度をつくり支えている。
⑥すべてのひとに真の機会とほんとうの尊巌を与えようとする政治的、経済的な試みのすべてに反対する。
⑦人間の尊厳ではなく利潤を最優先する。
⑧溺れている者にロープを投げてやっても、岸に引きあげてはやらない。
⑨依存するしかないものを与え、ほんとうの力はもたせない。
⑩恥ずべき資本主義システムについては黙視している。
そして対話は次のようにむすんでいるのです。
┌《神との対話2-P285》
いいかね、もういちど言おう。地球に必要なのは、意識の大幅な変化だ。あなたがたの認識の変化だよ。すべての生命に対する新たな尊敬、そしてすべての相互関係に対する深い理解だ。
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金持ちと権力者が、このような振る舞いをいつまでもしているのは、本質的に見れば、人間の意識(霊性)が啓発されていないためだといっているのです。
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*〈伊能言天〉からのお願い:神・人生に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく思います。→https://kakuyomu.jp/works/1177354054886666914
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