1) 愛とは無条件、無際限で、何も必要としない
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愛とは無条件、無際限で、何も必要としない。
無条件だから、表現するために何も求めない。何の見返りも要求しない。
無際限だから、他人に何の制約も与えない。終わりがなく、いつまでも続く。
何も必要としないから、自由に与えられるもの以外は何もとらない。
《神との友情上P186》(一部省略)
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愛は、自分が相対する相手に対していだき、与える感情です。
人間は相対性の世界の中で、自分以外の存在と相対することにより、生活活動を営んでいます。すなわち人間は、他の人間、動物、植物、自然環境などと相対して、さまざまな生活活動を行っているのです。
相対する相手に対して抱く感情が愛ですから、愛はその相手の種類に対応して、細分することができます。
人間関係においては、親子、夫婦、兄弟姉妹、隣人、民族、人類などの相手に対応して、それぞれ親子の愛、夫婦の愛、兄弟姉妹の愛、隣人愛、民族愛、人類愛があります。
さらに人間以外の動物、植物、自然という相手に対応して、それぞれ動物への愛、植物への愛、自然への愛があるのです。
愛は、相対し合う両者を一体化する力を持っています。人間を例に取れば、男と女は、愛の力によって一体化(性交)し、新しい命を生み出すのです。
「愛は無条件、無制限で、何も必要としない」と、『神との対話』ではいっています。ほとんどの人々が、愛と必要性を混同しているのです。
必要性とは、自分のものではない何かが自分の外に存在し、幸せになるにはそれが必要だということです。
誰かを愛し、同時に必要とすることはあっても、必要だから愛するということはありません。必要だから愛するなら、それは相手を愛しているのではなく、相手が与えてくれるものを愛しているのです。
何かを与えてくれようとくれまいと、相手自身を愛するなら、その時は本当に相手を愛しているのです。相手に対して何も必要としないなら、本当の愛といえるのです。
愛は、神の本質です。聖書に、『神は愛なり』(新約聖書ヨハネ第一 4:8)とあります。
神の完璧な愛は、色彩でいうと「白」のようなものといえます。白は色がないように見えますが、存在するあらゆる色が合体したものなのです。
それと同じように、神の愛とは、慈しみ、寛容、赦し、謙虚、信頼、忍耐、誠実などの感情に加えて、憎しみや怒り、情欲、嫉妬、羨望なども包含した、あらゆる感情の総和なのです。
人間が神性を全て体験するには、これら全ての感情を体験しなければならないのです。
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