第百四十九話
昼前に目が覚めた。
リーリアに連絡をとって、スラム街まで偽ツクモと偽シロを連れてこさせた。
スラム街で偽物と入れ替わった。
偽物は、暫くスラム街で預かってもらう事にした。眷属化と呼子を使えば、チアル街に返還する事は出来るかも知れないが、そんなに重要な事でもないので、スラム街に放置する事にした。レベル7帰還を使えば帰られる事もわかっているが、それこそもったいない。
宿に帰る前に、ライに眷属を呼び出してもらって、街中に放つ。
街中の情報を得る事が目的だが、同時に街の動きを観察する目的もある。動線がわからないことには、スラム街の開発時に困ってしまう。
半日ほど経過して、俺とシロは宿屋に戻っていた。
留守中の話もリーリアから聞いた。カイとウミとエリンからは何もなかったと報告を受けた。
街の事に関しての情報も集まってきている。
いくつかの問題点も見つかった。
スラム街には、水場が無い。
必要なときに、街の外に出て汲みに行くしかない。街の中にある水場はスラムの人間には使えない。水が自由に使えないので衛生的な問題も発生しやすい状況になってしまっている。
生活のための動線も考えられていない。水を汲んで戻る者と買い物客がぶつかったりしている。馬車が行き交う中を買い物を終えた者が横断したりしている。無駄とは言わないが、動線を整えればもう少し生活がしやすくなると思う。
翌日も何も無く過ごしていた。
スラム街に借り受けた場所をワイバーンの発着場に指定した。まだ正式には居てはダメな
あとは、開戦と港の占拠を待っている状況だ。
翌日に知らせが入った。朝方に到着したワイバーンが連絡を持ってきたようだ。
ライが呼び出した
ロングケープ区から視認出来る範囲に、ゼーウ街の船団が姿を現したという事だ。
船の数までは確認できていないようだが、ヨーンたちがスキルで対応しているという事だ。
相手からのスキル攻撃は今の所は無いという事で少しだけ安心した。遠距離攻撃を積極的に使われたら、こちらにも犠牲者が出るが、そうじゃなければ避けなければならないのは、弓矢の攻撃だけだ。
船上からの弓矢攻撃は、斜線が読みやすく対応も取れる。常時発動はしていないが結界でも防ぐ事が出来る。無尽蔵に弓矢が有るわけではないので、防いでいれば弓矢が無くなっていくだろう。
膠着状態に持っていけば、こちらの勝ちだ。
相手も同じ様に考えているだろう。ゼーウ街の本命はパレスケープだからだ。
俺の影から、1人の吸血族が出てくる。
「主様」
「アポリーヌか?」
デ・ゼーウの屋敷の地下牢に閉じ込められている事になっているアポリーヌが影から出てきた。
先日地下牢で会ったときに、影移動の登録をおこないたいと言われて許可したのだ。吸血族の影移動はスキル影移動の上位版の様になっていて、登録してある影に移動出来るのだと言っていた。登録先の数が限られているのと、移動できる距離がスキルレベルに依存しているという事で、どんなに長い距離でも移動できるわけではない。
吸血族同士なら意思の疎通だけなら、かなりの距離が出来るのだと説明された。俺に使えない
今度、使い方をモデストと考える事にしようと、心のToDoに書き込んだ。思い出すかどうかは正直不明だが、覚えていたら情報伝達の方法の一つとして考えてもいいのかも知れない。
「はい。突然申し訳ありません」
「いや、問題ない。それで?」
「はい。パレスキャッスルにも船団が現れたようです」
「戦況は?」
「ゼーウ船団がまとまっている事から、潮流を利用したスキル爆弾で攻撃をおこなっているという事です」
「わかった、それにしても、影通信(仮)はこの距離でも届くのだな」
アポリーヌは少しだけ困った表情をして
「いえ、主様。中継を飛ばしております」
「中継?」
「はい。エリン様にご協力頂いて、ワイバーンに騎乗出来る者を空に配置して連絡の中継をおこなっています」
「え?大変じゃないのか?」
「言葉が足りませんでした。もうしわけありません。中継は戦闘が開始されてから、パレスキャッスルとパレスケープとロングケープの各区から飛び立っています。交代で行うので、それほど負担ではありません」
「そうか、それなら良かった。無理はしないように伝えてくれ」
「ありがたき御言葉!皆に伝えておきます」
「うん。頼むな。何か、あったら、そうか、念話使えなかったな。何枚か渡しておく、緊急のときには、念話で知らせてくれ」
レベル5念話を10枚ほど取り出した。
こういうときにケチってはダメだ。10万円位で情報が買えるのなら安いと考えよう。
アポリーヌは、渡されたスキルカードを受け取ってから、影移動で戻っていくようだ。
「カズトさん?」
「悪い。起こしたか?」
「ううん。僕寝ちゃってごめんなさい」
「いいよ。俺たちの出番はもう少し後だと思うからな」
「わかった」
ワイバーン便も早いけど、影通信(仮)の方が使い勝手は良さそうだけど、吸血族をそんな事に張り付かせるのは愚策だよな。それに、距離の問題も発生してしまっている。
多少のタイムラグを覚悟の上でワイバーン便を充実させたほうがいいかな?
今回は、吸血族に頼ってしまおう。
今後の課題だな。これも、心のToDoに書き留めておこう。
タイムラグを考えると、半日程度だろうか?
さて、動くか?
「シロ。俺は、少し、ヨーゼフと会ってくる」
「僕も行きます!」
「寝ていていいぞ?」
「ダメです。僕は、カズトさんのお嫁さんで護衛です」
「そうだな。それじゃ、5分で着替えて出るぞ?」
「はい!」
お互いに見られて恥ずかしいという気持ちは有るが抵抗は無くなっている。
冒険者風の服装に着替えてから、宿を出る事にした。
オリヴィエとカイとライがついてくる事になった。ライは、オリヴィエが持つバッグの中に納まっている。
エリンとリーリアとウミが馬車を見ている。ステファナとレイニーは俺たちの部屋で留守番する事になった。
ルチやグレゴールが何かを察して動く事も考えられるので、残ってもらって監視を行ってもらう事にした。
「マスター。戦端が開かれたのですね」
「戦況は予想通りだ。早ければ、そろそろパレスキャッスル区に向かった船団が瓦解すると思うぞ?」
「そうですか、港の制圧は間に合いますか?」
「どうだろうな?ヨーゼフの話から考えると、俺たちの船の方が足が早そうだからな」
「そうでした。あの船は、スーン様が?」
「スーンもだけど、港町に住んでいた船大工に頼んだ。今まで、いろいろ制約があって出来なかった事を、大量のスキルカードを渡して作ってもらった」
「そうだったのですね」
船大工には、スキルカードは気にしなくていいから最高の船を作ってくれと依頼した。
それで、内装を取り除いて、外装もシンプルな状態にしてから、複製しまくった。これが、船が間に合ったカラクリだ。後は、内装と外装と武装を出来る限り作り込んでもらう事になった。
内装まで複製すると魔力が簡単に枯渇してしまうので、船の骨格部分だけにとどめた。それでもかなりの時間短縮には繋がったが、もうやりたくない作業である事は間違いない。
「マスター。ヨーゼフ殿を呼んできます」
「頼む。居なかったら、馬鹿だけどファビアンでもいい」
「ツクモ様。馬鹿は酷いと思いますが?」
「なんだ、居たのならさっさと出てこいよ」
誰かが居る事はわかっていたが、誰かまでは解らなかった。
場所から考えて、ヨーゼフかファビアンだという事は想像できた。
「はい。はい。俺が悪かったですよ。それで、ヨーゼフですか?」
「そうだな。お前にも聞かせてやるよ」
「そりゃぁありがたいです。中で待っていてください。すぐに呼んできます」
ファビアンの屋敷というか、ヨーゼフ達をかくまっている屋敷の隣にある家に入って待っている。
あとをつけられている様子も無いので、安心して家の中で待たせてもらう事にする。
「マスター。何かお飲み物をお出し致しましょうか?」
「そうだな。珈琲はまだ有るか?」
「あります。ですがよろしいのですか?」
「ん?」
「いえ、てっきり、マスターは珈琲があまり好きではないと思っていました」
「そうだな。好きじゃないよ。好きじゃないけど、今日は飲みたい気分だからな」
「わかりました」
オリヴィエが、カップを二組取り出して、俺とシロの前に置く。
俺とヤルノの力作である器具を取り出して、珈琲を淹れていく、暫くしてできた珈琲をカップに注いだ。辺りに、珈琲の匂いが漂う。最初、ゲラルトに頼もうかと思ったが、武器と防具で忙しいと断られてしまって、ヤルノに相談したら乗り気になってくれたので、そのまま相談しつつ作り上げた。
「奥様。砂糖はどうされますか?」
「僕?」
俺の顔を見るがうなずいてやる。
「僕は、砂糖よりも生クリームが欲しいけどある?」
「ございます」
収納から、生クリームを取り出して、シロのカップに入れる。量はたっぷりがシロ流の飲み方だ。
シロが珈琲を飲むときに好んでやるので量は覚えたのだろう。
「マスターはどうされますか?」
「俺は、そうだな。せっかくだから、シロの半分位の生クリームを頼む」
「かしこまりました」
シロが幸せそうな顔をして、珈琲を飲んでいる。
よくかき混ぜないで飲んだので、白いヒゲが出来て少しじゃなく可愛かったが、足音が聞こえてきたので、持っていた布でシロのヒゲを拭き取ってやる。
「おい。おい」
「なんだよ。ヨーゼフ」
「ツクモ殿が呼んでいると言われて、来てみたら、美味しそうな物を飲んでいるじゃないですか?」
「やらないぞ?」
「え?」
「”え?”じゃないよ。なんで貰えると思ったのか驚きだよ。それよりも、ゼーウ船団がチアル船団と接触したぞ」
少しの沈黙のあと絶叫が響いた。
「はぁ?なんで、ツクモ殿がそんな事を?」
「情報網が出来ているからな。それよりも、戦況を聞かなくていいのか?」
「戦況?戦いの状況まで伝わっているのか?」
「当然だろう。戦況が解らなければ指示も出せないし、意味が無いだろう?」
「そりゃぁそうですが、俺たちが必死になって港に人を走らせたのが馬鹿らしく思えますよ」
「ほぉ?港に人が入られたのか?」
「入れませんでしたよ。デ・ゼーウの名前で海以外から近づくのは難しいですね」
「そうか、残念だな。まぁ海から入られるのなら問題ないな。それで聞くのか?」
「聞かせてください」
「素直でいいな」
「えぇただなら何でももらいますよ」
「今の言葉忘れるなよ」
ヨーゼフとファビアンに戦況の説明をした。
ゼーウ街が1:1:2の割合で船を分けた所までは把握していたようだ。その向かった先も港の出方から想像はできていたという事だ。
ロングケープ区に向かった船団は、足止めされている。これは両方の陣営の思惑が重なった結果だ。
両陣営ともに、ロングケープの戦線は膠着したほうが都合がいいのだ。
パレスケープ区に向かった船団は一番数も多くまだ到着には至っていないが、あと半日程度で視認出来る位置まで来るようだ。ゼーウ街の戦力の半分が向かっていて、激戦になることが考えられる。出来る事なら、戦闘が本格化する前に、港を抑えて、その情報をロングケープに向かった船団に伝えてほしい。
パレスキャッスル区に向かった船団は、すでにかなりの犠牲が出ている事が予測される。もちろん、犠牲は俺たちではなく、ゼーウ街の船団だ。スキル爆弾の事は、ヨーゼフとファビアンには伏せたが、遠距離からのスキル攻撃を浴びせかけていると伝えた。微妙な顔をしているが、俺たちにとっては、レベル4やレベル5程度のスキルカードはいくら使っても痛くない。仲間が傷つくほうが問題だ。だから、攻撃系のスキルカードは大量にもたせてある。余らせる必要もないので、使い切ってしまえと伝えてある。
「ヨーゼフ。俺、戦闘に出ていった奴らが哀れに思えてきた」
「僕もですよ。あいつがスキルカードを渡しているとは思えないですからね。良くて、弓矢程度でしょ?」
「そうだな。弓矢の射程の方が長いかもしれないが、相手はスキルカードを使いたい放題なのだろう。無理だな」
「無理でしょうね」
2人が何か納得している。
シロは、生クリームが入った珈琲をおかわりしている。そんなに好きなら、これからも出してやらないとな。甘い物も好きなようだけど、
「何が無理なんだよ?スキルカードを使うくらいは普通だろう?命が掛かっているのだぞ?」
「ツクモ殿。なんとなく、あなた達が強い理由がわかりましたよ」
「なんだよ?」
「通常、スキルカードは権力者が独占しますよ」
「馬鹿なの?経済は回さないと淀むだけだろう」
「そうなのですが、それがわからないのですよ」
「そうか、今まで相手からスキル攻撃された事が少ないから考えてなかったな(スキルカードで物を買うのだよな。通貨があれば多少は違うのかもしれないな)」
シロとオリヴィエとファビアンは、何も疑問には思わなかったようだ。
俺の独り言をしっかり聞いて、喰い付いてきたのが居た。
「え?あの?ツクモ殿?」
「ん?」
「スキルカードで取引を行う以外でなにかあるのですか?集落では物々交換が主流と聞きますが、それではないのですよね?通貨ってなんですか?」
今まで以上に真剣は表情をされてしまった。
通貨なんて導入は考えていないが、概念は伝えても問題ないだろう。スキルカードは、偽造は出来ないが、通貨になってしまうと偽造防止を考えないとダメだ。貨幣経済の導入は”偽造防止”が必須条件になる。
「忘れろ!」
「イヤです。教えてください」
「導入は出来ないぞ?」
「そうなのですか?」
「あぁ簡単に説明するけど、それで満足しろよ。絶対に導入は考えるなよ」
「それは、僕に問題点を解決する方法を考えろという事ですね」
「はぁ?なんでお前・・・。
「わかりました!!」
それから、小一時間のつもりで貨幣制度の説明をした。
「ツクモ殿。2つ・・・。いや、3つだけ質問を許して下さい」
「はぁ面倒だけど、聞かないと、俺帰られないよな?」
「当然です。宿はわかっていますし、最終的に帰る場所もわかっています!」
「わかった。わかった。それで?」
嬉しそうな笑顔でヨーゼフが質問をしてきた。
スキルカードと通貨のレートに関してだ。1:1が好ましいが、偽装問題が解決したときに、通貨の発行を行える場所が力をつけてしまう所までは考えられたようだ。そのさきに、通貨の質を下げないようにする方法がわからないという事だ。
そんな事、一般的なプログラマだった俺に解るはずもなく、適当に基軸通貨の事や、金と引き換えに発行する方法などを話した。この世界では、スキルカードが明確な単位で使われるので、スキルカードを持っている証明をすれば、通貨と交換する事が出来る仕組みがあれば、偽装問題が解決する事が前提にはなってくるが通貨が成り立つ。
次の質問は、硬貨と紙幣の話しだ。
これは簡単だ、重量の問題がある。今ならスキルカードは簡単に管理する事が出来る。それが出来ないと仮定したときに、大量の硬貨を持ち歩きたいか?という事を話た。今度は、それならば”紙幣だけで問題ないのでは?”という疑問が出てきた。今度は紙幣を作る時のコストの話になる。スキルカードという使いやすい物がある状況から、紙幣を作っても、一枚の紙幣を作るのに、必要なコストが同じレベルのスキルカードが必要だとしたら意味がまったくない。
そのために、コストが逆転するレベルを探して、コスト以下のスキルカードは硬貨にしてコストを下げる。そのかわり、偽装が出来てしまう可能性が増える事が考えられる。
最後の質問は、魔核との関係だ。
今の魔核とスキルカードは1:1ではない。俺の感覚では、1:1にすべきなのだが需要と供給が釣り合っていない。そのために、魔核の方が高く取引される。それこそ、本来のスキルカードの役割だと思っているのだが、どうやら、そうは考えられないようだ。考えを正してもしょうがないので、魔核では通貨の代わりにはならないだろう事だけを説明した。
この説明は、簡単に済ますつもりだったのだが、いつの間にか、シロが話に加わって、ヨーゼフの嫁(ファビアンの妹)と先代デ・ゼーウの
もともとは、俺が小腹が空いたからと言うことで、オリヴィエに作り置きしていたパンケーキを出させた事が原因なのだ。シロはもちろん喜んでたべはじめる。
ヨーゼフは、試食会よりも話がしたいようで、貨幣制度以外にも先日のつづきの専制君主制ではない共和制に関しての話をしたがった。
切り上げどころを間違えてしまった。シロが甘い物が食べたいと言われたときに、帰ってからとすればよかったのだが、ヨーゼフたちに自慢したいという思いが、優越感を得たいという思いが、大惨事を招いたのだ。昼過ぎにスラム街に入って開放されたのは、すっかり日が落ちて暗くなってしまってからだ。
リーリアからの念話で、ルチが食事をどうするのか訪ねてきたと言われなければ、帰るタイミングを逃すところだった。
オリヴィエも止めてくれればよかったのにと思ったが、どうやらオリヴィエも俺が褒められている事や、チアル街が自分たちが作った街が褒められるのが嬉しかったようだ。
宿に戻って、軽い食事をしてから、就寝する事にした。
翌日も昼前に各地から戦況が届けられる。
俺たちの予想の範囲内で推移している。
問題になったのが、アトフィア教の強硬派が占拠している港町だ。戦闘が始まったことが伝わったのだろう、アトフィア教に占拠されている街を攻めあぐねていたゼーウ街の戦力が、アトフィア教に停戦の使者を送ったと報告が入った。
交渉が続けられているようだが、その結果次第では数千の戦力が、もう一つの港町に戻って行く可能性もある。また、戦況がどう伝わったのかわからないが、ゼーウ街に帰ってくる事も考えられる。
ただ、わからないのが、ゼーウ街からアトフィア教と強硬派と戦っていた戦力が、独自の判断で停戦を申し込んだかどうかだ。すくなくても、デ・ゼーウやゼーウ街からアトフィア教との戦場に伝令なりが走った形跡は確認されていない。逆もだ、前線からデ・ゼーウなりに意見を求める伝令は確認出来ていない。俺たちが作った監視網ををくぐり抜けて、伝令が届いた事も考えられるが、オリヴィエとリーリアも可能性は低いと見ている。
前線の指揮官が自ら判断したのだとしたら、今回の作戦の成否を握る1人になるかも知れない。
ここは一つアトフィア教の強硬派に頑張ってもらうしかないな。
そんな人間が自由になる事は避けたい。
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