第138話 亡くなった人と保険

 怒涛の数週間だった。

 実家に行って帰ってきてからも内心では落ち着かなかったし、こうやって書いている時以外は自分の中の気持ちを向き合う事も出来ない。


 結局病院では一度も直接、先生からの説明は無いままだった。

 今更言っても仕方がないんだけどね。


 まぁ一先ずは今回のこの振り返りはひと段落とします。



 というわけで今回は亡くなった人と保険の事について書いてみようと思います。


 まずは国の健康保険について。


 大抵は何かしらの健康保険に入ってるよね。

 国民健康保険とか後期高齢者保険とか。


 そうすると亡くなった時に、健保からお金が支給される給付金がある。

 金額についてはその加入している保険先によって違うけど最低、埋葬金として5万ほど。


 これは時効が2年としているところが多いから要注意。

 何だかんだと慌ただしくて、金額も少ないから後回しでいいやと思っているうちに時効にならないように受け取れるものは受け取った方がいいかも。



 次は生命保険について。


 故人がどこの生命保険会社に加入していたか、全て把握していた場合はその会社に亡くなった事を伝えれば良いんだけど、どこに入っていたか分からない、なんて事もあるよね。


 そういう場合は、通帳を全部集めて引き落とし状況で確認してみてください。

 中には、一時金で払ってしまって毎月の引き落としが無いタイプの保険に入っていた場合もあるかもしれない。


 そういう場合は、契約内容が分かるものが一年に一度は保険会社から送られてくるはずなので、そういった物を探してみてください。



 そして普通にどこに入っていたか把握していた、保険証券があった、という場合はその保険会社に亡くなった事を伝えるんだけど受取人が誰か確認してください。


 受取人が請求しようとしている本人(息子とか娘とか)だったらさほど問題は無いんだけど、もう亡くなっているお父さんだったりお母さんだった場合は、ちょっと手続きがややこしくなる。


 一般的にはすでに亡くなっている人が受取人の場合は、残された遺族で分配されるんだけどそれには受け取る権利のある人全員の印鑑や署名が必要だったり、故人との続柄の証明のために原戸籍が必要になる。


 みんな仲良しな家族ならいいけれど、気持ちよく分配出来ない家族の場合は大変だ。



 そういった事になるので、最近流行りの終活やエンディングノートの活用などで親にはちゃんとしておいてもらう事と、亡くなった人が受取人のままなら別の人に変更する手続きはしておいた方が良いよ。

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