第21話 中学生活
『あの日』からゲーム男子は私を無視するようになり
そのまま二年に進級した時には別々のクラスになった。
私はゲーム男子が好きだったんだと、その後強く意識したのだ。
毎日遊んでいた頃には友達としか思っていなかったのに。
そんな私の気持ちを明るく変えてくれたのは
小学校の頃の友達の友達であったアヤノちゃんだ。
クラス替え初日に、親しげに話しかけてきてくれて
更に、アヤノちゃんの人見知りしない性格のおかげで
ご近所に住む、マンガ好きの二宮さんとの仲まで取り持ってくれて
この中学二年生の一年間は、三人でとても楽しい時間を過ごしたのだった。
私は現在、小説も読むけれど大のマンガ好きでもある。
この時二宮さんと仲良くなった事が私のマンガ好きの始まりだったのかもしれない。
私の通っていた中学校は周りの小学校五校から集まってきているマンモス校だった。
小学六年生の時に隣の学区に引越しをしたが
中学は同じだったのだ。
なのでアヤノちゃんのように小学校の頃から顔見知りの子もいる。
ところが、三年生になる時に私が卒業した小学校の学区の生徒だけ
分離する事になっていて
アヤノちゃんとは三年になる時にはお別れなのが決まっていた。
楽しい一年を過ごしたけれど、そういった事情から
三年生になった時のクラス替えで二宮さんと離れてしまった事で
私は暗い気持ちになってしまった。
そんなつまらない三年生の新しい教室に入った時に
ゲーム男子、木野くんを発見した。
マンモス校で分離しても十クラスもあるのに
再び同じクラスになれたのだ。
ここからまた私の片想いライフが始まった。
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