第15話 母親に男性
これは私が4〜5歳ぐらいの記憶なので
どこまで正確か分からない。
けれど忘れられない記憶として残っている事がある。
それは、母が日課(?)の銀玉弾きに出かけていた時に
あるパチンコ店の男性店員と仲良くなっていたという事。
仲良くったって、どんな仲良くだよとなるわけだけど
私が強く記憶に残っているのは
旅館のようなところに母と男性と私と3人で行った時の事と
どこかの屋上で、私がその男性に抱っこされている記憶だ。
大人になって振り返ってみると、あれはかなりヤバイ密会だったのではないかと
思ってしまうのだ。
子どもの頃も多少はそういう思いがあって
特に私はパパっ子だったので
パパじゃない男の人とママが仲良くしている!というのが
私が何か後ろめたいような罪悪感を感じて
いやーな思いを持っていた。
そして、屋上で男性に抱っこされた時に
その男性、子どもに慣れて無かったんだろうね……
股の間に手を通すような抱き上げ方をして
それがとても嫌で
ずっと私はその時の不快な感覚を憶えていたのだった。
そんな母は私が10歳になった頃
父と別居してすぐに、また新たな男性と仲良くなっていたようで
その男性と私を会わせたがっていた。
実家に土地付きの家を持っている人なんだよ、とか
お義母さんも愛知のお義母さんたちと違って(父方の祖母たちのこと)
大人しくていい人なんだよ。
などと、まるで友達に話して聞かせるみたいに話すのだった。
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