シロクロボット・リプレイス

作者 幽斎

66

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★★★ Excellent!!!


※一章(終着点)読了時点での感想です。



良い点

・ストーリー
異世界転移ものではあるが、二つの世界で共通して存在する「ロボット」と「同じ顔の人物」を上手く使ったシナリオ展開で止まることなく読む事が出来ました。

・登場人物
登場人物の感情の起伏がごく自然なもので、感情移入がしやすいです。特に主人公であるMKRー96の心情を上手く表現出来ているかと思います。


気になる点

・句読点
読点が多い(余分な所についている)気がします。

・一話ごとの文章量
最初の一話はスラスラと読めましたが、二話以降になると徐々に文章量が多くなっています。しかし、「その情報は不必要なんじゃないか」と感じる文はほとんどありませんでしたので、一概に悪いとは言えない部分です。





読了後の感想

 twitterの10月の企画で応募を頂いたので読ませて貰いました。感想の投稿が遅れて申し訳ありません。

 いやーいいですね、ロボット。僕、大好物です。
 最初の一話を読んだ時点で「これはいいものだ」となりました。

 感想希望で一番の厳しさで希望されたんですけど、ストーリー、文章、キャラなど、非の打ち所がない作品だと思います。正直、ダメな所を探す方が難しいです。
 異世界×ロボットという組み合わせのものはあまり見ないので、新鮮な感覚で読ませてもらいました。

 ただ一つ思った事があるとすれば、「これってロボット要素無くても成立しないかな?」と。
 それだとただの異世界転移モノになってしまうので、変わり種としての「ロボット」という要素なのだと思いますが。そもそも、まだ一章しか読んでいないので、あまりこういう事は言えないんですけど。



 小説で「ロボット」のジャンルを読むのは初めてでしたので、かなり衝撃を受けました。これからの展開に大いに期待です!

★★★ Excellent!!!

本作は、殺人兵器として生きる事を強要され、名前すらも与えられず、戦場で想像を絶する地獄を潜り抜けた結果人間として当たり前の感情を排され、心を閉ざして生きてきた少年が、異世界で自分の心を取り戻す話です。

何も分からないまま愛機カンビュセスもろとも異世界に飛ばされ、不幸な偶然からもう一人の自分である「ダリウス・エスファ」を殺してしまい、ダリウス自身の意志で彼の生を受け継ぐ事になった少年「MKRー96」。

人としての尊厳を踏みにじられ兵器として生きてきたが故に、誰かを犠牲にしてまでも自分が生きる意味を見いだせず、死ぬのはダリウスじゃなく自分であるべきだったんだと苦しみ、かといって死ぬ勇気も無い・・・・。
そんな主人公に、今際の際に恨み言ひとつ言わず彼に「生きて欲しい」と願ったダリウスの想いもあってか、主人公の為人と苦悩を知りダリウスとして彼を温かく迎えてくれる人達との触れ合いを通じ、主人公が人間らしさを取り戻していく姿は涙なしには見られません。

辛い人生を送って来た主人公には、是非幸せになって欲しいですね。

★★★ Excellent!!!

異世界転位はよくあるけれど、転位先でもう一人の自分に遭遇する、というのは変わり種だ。

しかも戦いで相手を死なせてしまい、主人公は償いとしてその人物として生きる事になる。

他の人間に正体がバレないかとハラハラするし、別人として生きる事になる主人公の心情も可哀想。

でも世間知らずで常識の欠けている所などは可愛らしくも感じます。

中にはロボットものを忌避してしまう人もいるかも知れませんが、この作品でのロボットはあくまで戦う為の武器という感じで、剣や魔法で戦う所がロボットになっている。という感じに思います。
まあ、剣も魔法も登場するのですが。

とにかくあまりロボットものが好きで無い方も割と普通に読めるのでは無いでしょうか。

面白いです。

★★★ Excellent!!!

内容的には、SF的な世界になった地球(未来?)から、魔法系科学が発達した異世界に転移した主人公が活躍する話です。

勿論、そこも見どころなのですが個人的には、主人公が「別世界の自分」とも言える相手と殺し合いになった挙句に勝利。
死にゆくもう一人の自分に「自分の代わりとして生きろ」と遺言されて、その通りに生きることになる……というストーリー。
こちらが最大の魅力に思えました。

自分の殺した相手、その友人や妹と関わっていく彼の苦悩はどれほどのものか……
主人公自身が奴隷兵のような人生を送ってきたことと相まって、強烈なキャラクター性になっているように感じます。

あと、モモちゃんめっちゃいい子。


さらにごくごく個人的なことを言えば、私もSFロボ×異世界物を書いている身なので
「異世界で無双するSFロボめっちゃえぇやん!」
というのは、俄然主張させていただきたい所存。

人間関係、ロボバトル、双方の魅力を併せ持った作品ですね~。

★★★ Excellent!!!

異世界ファンタジーで、ロボット同士の戦闘があり、魔法もあるという中々に珍しいタイプの小説であると感じました。
戦闘の描写が詳細に、かつダイナミックに書かれており、戦闘の迫力を感じながらドンドンと読み進められました。
まだ物語は始まったばかりですが、今後主人公と他の登場人物がどのように絡み、どのように物語が展開していくのか。
そして、読んでいて私自身が感じた疑問点や現時点で考えられる推測、考察について注目しながらこれからも読んでいきたいと思います。

★★★ Excellent!!!

ポスト・アポカリプス風のSF世界となったチキュウから、ファンタジー風の世界へ転生(転移)したという設定がまず面白いです。

その両方の世界ともに系列が異なる巨大ロボット、SF的な機体とファンタジー的な機体があり、そのチキュウで兵士として戦っていた主人公と同じ姿をした人間が、そのファンタジー世界にもいたという繋がり。

そして、それがその異なる種別のロボット同士にも、何かしらの繋がりを推測させてくれるという伏線をも想像させてくれます。


現段階のストーリー的には異世界(ファンタジー世界)で主人公が馴染めるかどうかという物語になっておりますが、おそらくは元のチキュウでの話も出てくると思われます。

こういう形の異世界転移物語もあるんだなあ…… と作者さんの発想力に感心させてくれる物語です(そして、どちらかというと御都合主義、が幅を利かす異世界転移でシリアス物も書けるんだという可能性)

あと、ストーリー及び行間などの調整が丁寧で読みやすい。