仮面を被ってロボットになれ 

作者 サトヒロ

自分のルーツを探る冒険譚

  • ★★★ Excellent!!!

まず変わったタイトルに目を惹かれ、それからかっちりとした文体に心を奪われました。

19年間孤児として生きてきた”ぼく”(高木尚人)は、対人関係に障害を抱えている。高校を出てから何度か職場を変え、現在はファミレスのアルバイトをして糊口をしのいでいる彼に、突然の転機が訪れます。
「この女と共に、おまえの母の遺骨を捜しなさい」
初めて会った富豪の祖母から差し出された奇妙な依頼と上原絵莉という女性。
母はなぜ死んだのか。父はどうして失踪したのか。その背後には祖母が会長を務める巨大グループ企業の存在が見え隠れしています。

物語の途中から"ぼく"と絵莉は、大きな危機に何度も遭遇します。
人とのコミュニケーションを苦手としてきた彼はその度に「仮面を被ってロボット」になり、いくつもの困難を乗り超えていきます。

物語はまだ途中です。丁寧な文体で綴られる感情の機微や、息も詰まるようなハラハラ感など豊かな魅力を持つ本作を、ぜひ多くの読書の方と一緒に読み進めていきたいなと思います。

ビューワを縦読みに設定して、じっくり腰を据えてから一気にまとめ読みしていただくのが、本作の私的お勧めの読み方です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

その他のおすすめレビュー

雪村穂高さんの他のおすすめレビュー 69