第34話 天才暗殺者、十五身合体オーバーグランドギガンティックハイパワーゴーレムαマーク2改ディレクターズカット版と遭遇する

 ドザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!


 土砂降りだよ!


「うひいいいいいいいい! 前が全然見えなァァァァァァァァァァい!」

「ひやああああああああ! 雨粒がバチバチ痛いでやんすぅぅぅぅぅ!」


 そしてこの有様だよ!


 何がイヤって、お馬が全然速度落とさねーことでやんすよ!

 常にトップギア!

 そしてトップスピード!

 今こそ超えろ速度という名の地平線! あ、やっぱ超えないで!


 そしてお馬が全力疾走するおかげで、


 バチバチバチバチバチバチ!


「ひぎぃ!」


 こんな感じに体に当たる雨粒がチョー痛ェワケでげすよ!

 例えるならば、そう!

 鳩が至近距離で豆鉄砲をくらうレベルくらい痛い!


 ……あれ、実はそんなに痛くない?


 バチバチバチバチバチバチ!


 超ォォォォォ痛ァァァァァァァァァァァァァい! 


 ううう、豆鉄砲って超強いんでやんすね。

 今後はあんまり鳩さんに豆投げないようにするでやんす。


 ああ、それにしても服の感触も気持ち悪いよぉ……。

 こんな水量浴びてれば、当然、全身あますところなくズブ濡れよ!


「らめぇぇぇぇぇ! おぱんちゅまでびしょびしょなのぉぉぉぉぉぉ!」 


 ベッドの上で言いたかったわ、こんな叫び!


 ドザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!

 ガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロ!

 ピシャァァァァァァァァァァァァン! ゴロゴロゴロゴロ……!


 あああああああああ、うるさいよおおおおお!

 雨の音と馬車が走る音に時々雷の音でうるさいし怖いよおおおおお!

 こんなセカイの終わりなリミックスいらないよおおおおお!


「うおおおおおお! これ俺達もう中に入っていいんじゃねーの!!?」

「え! 何!? 聞っこえねーでやんす!」


「俺達!」

「うんうん、俺達!」


「中に!」

「うんうん、中に!」


「入っていいんじゃねーの!? つったの!」

「え!? ハイ喜んでムールゥに殺されます? マジで! やったァ!」

「ンなこと言ってねーし!?」


 チッ。


「もー! いっそ観念してあっしにガボゴボガボゴベガボボ!!?」


 ああああああああああ! 雨が口の中にィィィィィィィィィ!

 ってゆーか水圧高すぎィィィィィィィィィ!

 しゃべれないって! こんなのまともにしゃべれないって――――!


 もう、少し口開いただけでも雨がドバーッて口の中に入ってくるの!

 ダメこれ! こんなの溺れちゃうわ!

 どうせ溺れるなら、あっしは愛に溺れたい!


「はっ! だれうまの予感!」

「何でそんな無駄なところで勘の良さを見せガボボゴベベベベ!?」


 もーやだー! 雨ひどすぎだよ――!

 ツッコミひとつまともにできないよォォォォォォォォォォ!


 っていうか、お馬!

 何でこのお馬、前なんて全然見えないこの雨の中で爆走できるの!?


 一寸先は雨!

 っていう状況なんだからもうちょっと速度落としてもいいでやんすよ?


 そもそも家くらいあるドデカ馬車をたった一頭で引っ張るとか!

 このお馬自体、何なんでやんすかー!


『――聞こえますか。ムールゥ・オーレ、私の声が聞こえますか?』

「はっ! 突然頭の中に声が!?」


『私は今、あなたの脳内に直接語りかけています』

「何者でげすか!」


『わしじゃよ』

「で、出た――! ウルラシオンの深きやガベベゴベ!?」


 溺れかけた。


『……大丈夫かえ?』

「心配するなら驚かすなでやんす!」


 私は口に水が入らないよう、口をあまり開かずに小声で叫んだ。


『器用なやっちゃのう。おんし』

「脳内に話しかけてくるのとどっちが器用でやんしょ」


『わしってば万能じゃし? そりゃもちろんわし――』

「大妖怪が大妖怪である分を差し引くとあっしでやんすね! やったね!」

『……おんしもおんしでなかなかにいい性格をしておるの』


 やったね、大妖怪が負けを認めたでやす!

 やはりあっし、天才暗殺者!


 ――誉められた。んだよね?


「ところであっしに用でやんすか? グレイ・メルタじゃなくて」

『坊だったら気絶しとるぞえ』

「え!?」


 大妖怪の言葉に驚いて隣を見れば、


「白目ひん剥いてる――――ッッ!!?」


 ちょ、ブサイク!?

 上向きで口ちょっと開けて白目ってすんごいブサイク!


 どんなイケメンでもこの顔になったら百年の恋からウェイクアープ!

 そんな感じのツラでやんすよ、これ!


「え、何で? 何で!? どーして!!?」

『雨に打たれすぎて体力尽きたんじゃな』

「冒険者でしょ――(語尾上げ)!!?」


 冒険者って普通の人間より強いんでしょ? ド強いんでしょ!?


『だって坊じゃし』

「それで済ませないで!? あっしまだそこまでフランクじゃないの!」


『虚弱じゃからなー、坊』

「何で冒険者やってるの、それで!」


『冒険者やっとるから虚弱なんじゃよ』

「……それは」


 加護。

 つまりはそのせい、ということなんだろうか。


 だとしたらそれは加護ではない。

 本当は呪縛とでも呼ぶべきものなんじゃないか。

 冒険者ではない私だが、今のグレイの様子が他人事に思えなかった。


『加護のことが気になるかえ』

「心読むのやめてくれねぇでやんすかねぇ……」


『いやいや、顔に出とるよ?』

「顔、見てねーでやんすよね!?」


『見えとる見えとる。わし、大賢者じゃから』

「大賢者=何でもあり、の構図はやめろ!」


 はぁ、全く……。


 バチバチバチバチバチ!

 あびゃああああああああああ!? 雨粒痛いのほォォォォォォォ!


『お~っとと、忘れとったわい。ほーれぃ♪』


 頭の中に大妖怪の声が聞こえ、いきなり痛みが消えた。

 雨粒は変わらず体を叩いてくるが、急にそれが緩くなったような……。


『ほい、これで楽になったじゃろ』

「な、何したんでやんすか?」


『ま、バフ魔法ってヤツじゃな。おんしと坊の体表を魔力の膜で包んだだけじゃよ。大した魔法ではないが、雨程度なら十分防いでくれるわい』

「ほぁ~……」


 しかも、こんだけ楽になったのに、大した魔法じゃない、と。

 魔法ってすごい。

 それが私の素直な感想だった。


 同時に、この大雨の中で馬が爆走し続ける理由も分かった。

 すでに、大妖怪がこの魔法をかけていたのだろう。


「グレイ・メルタもこれで大丈夫なんでです?」

『じゃのう。軽く魔法で疲れも消しておいたし、そろそろ起きるじゃろ』


「魔法ってすげー!」

『いや~、この雨はわしも予想外でな。御者させてすまんと思っとる』


「言葉で謝られるより中に入れてほしいでやんすけど……」

『ランがの。やはり例の件でいたく腹を立てていてのう』

「ひや~、そんなに」


 私の想像を超えてブチギレランちゃんだったらしい。


「ま、おぱんてーなんか盗むからそんなことになるんでやんすね」

『そうじゃのう』

「ホント、男ってスケベばっかでやんすからね~」


 やれやれと、私は肩をすくめる。


『もとはといえばおんしのイタズラが原因じゃけどな』


 そして私は固まった。


「あれ、バレテーラ?」

『うん。バレテーラ♪』


 返ってきた声の、なんと弾んで楽しげなことか!


『おんしも中に入れないの、わしからのお仕置きじゃから堪能しとくれ』

「やだー! 返品希望! このお仕置き返品させてくださーい!」

『当店はクーリングオフ不可じゃよー』


 悪徳業者!

 ここにお仕置きの悪徳業者がいるでやんすよー!


『クッヒッヒ、ま、坊が起きるまで話し相手にはなってやるから』

「むー……、ものすげー釣り合ってねー気がするでやんす」


『そうかえ? このウルラシオンの大賢者とサシで話せる機会など、そうそうあるもんでもないぞ? わし、こう見えて多忙だしー。有名だしー』

「今から温泉に行こうって大妖怪が何言ってるやら……」

『仕事じゃよ。オルルタに向かうのも、するべき仕事の一環じゃ』


 大妖怪はそう言った。

 そういえば、何故温泉に向かうのか。

 それを聞いていなかったことに私は改めて気づいた。


『ん? オルルタに行く目的かえ?』

「あっしまだ何も言ってない!?」


『顔にそう書いてあるわい』

「ウソだー! 絶対心読んでるでげすよ、この大妖怪――!」


 はっ! もしかしてすでにあっし、卵を産みつけられている!?


『待って、おんし今何考えた?』

「きゃー! 大妖怪の幼体にあっしの腹が突き破られるー!」

『ホントにどういう想像したの!!?』


 え、あれ? 大妖怪が本気で驚いてる?

 これはもしや、もしかして……。


「あっし、生きてられる? オルルタに着いても死なない?」

『何故その結論に!?』


「こう、内部からボコ、ゴボ、……ボッッ! って爆ぜない?」

『やけに音がリアルなんじゃけどッ!!?』


「…………あっし、死なない?」

『鼻声にならんでも死なない死なない』


「…………ぐす」

『これ、わし訴えたら勝てるよね? ね?』


 だって、怖いんだもん。

 死ぬの怖いじゃん。あっし、死にたくないんだもん。


『思ったより子供じゃのう、おんし』

「う~……!」


『やれやれ……。おんし、何かわしに聞きたいことはあるかえ?』

「ききたい、こと……?」

『怖がらせた詫びというんでもないが、話題提供じゃよ。何でも答えるぞえ』


 何でも答えると言われても、急に言われるとなかなか思いつかない。

 悩んでいると、隣のまだ目を覚まさないグレイの横顔が見えて、


「グレイ・メルタ……」

『坊が、どうかしたかえ?』


「何で、大妖怪はこいつと知り合いなんでやんすか?」

『ふむ……』


 私は、グレイ・メルタが冒険者であることしか知らない。

 一回の冒険者でしかない彼が、どうして大賢者ウルという大物と知り合いで、しかもそのウルから大きな信頼を寄せられているのか。

 何故か、私はそこが気になった。


『すまんの。詳しくは言えんわい』


 返ってきたのは、そんな答えだった。

 しかし、それでも察せられることはある。


 グレイ・メルタは何か大きな仕事を果たした。

 そういう情報は私の方にも回ってきている。いや、それだけだけど。


 きっと、よっぽど大きな仕事だったのだろう。

 グレイ・メルタが果たしたという、その仕事は――


『坊のことが気になるのかえ?』

「いや、それは……」


 私は言いかけて、言い淀んで、そして結局かぶりを振った。


 これは情報収集だ。

 私がより確実にグレイ・メルタを仕留めるために、必要な行動だ。

 彼の暗殺を成功させて、私はジンバの兄貴に褒めてもらう。


 私が本当に欲しいものはそれだ。

 だから、私はもっとグレイ・メルタを知る必要がある。それだけだ。

 

『坊はの――』

「え?」


『バカじゃ』

「…………」


 いきなり何?


『考えるということを知らんし、おだてればすぐ調子に乗るし、人としての器もちっさいし、心もものすっごい狭いし、唐突に叫ぶし、いきなり叫ぶし、大抵叫ぶし、何かあれば叫ぶし、何もなくても叫ぶし、むっつりスケベでしかも叫ぶし、それから叫ぶし、とにかく叫ぶし』

「ほとんど叫んでるだけだー!?」


『でも、悪いヤツじゃないんじゃよね』

「……それは」

『人が悪いどころかわしから見れば、いんや、誰がどう見たって坊は甘すぎる。おんしは、そうは思ったことはないかえ?』


 思う。

 そこについては、私も大妖怪と同意見だ。


 冒険者としても、人としても、グレイ・メルタは甘すぎる。

 私がこうして温泉地に同行している。それ自体が、彼が甘い証拠だ。


 私の素性を知りながらも同行を許している。

 これが、一体どれだけ馬鹿げていることなのか――


『冒険者としては欠陥品じゃな。その甘さが命取りになることもある』


 言われて、私はギクリとした。

 この大妖怪は、やはり私の事情を知っているのか?

 勘ぐってしまう。


『ま、わしってばそこが気に入ってるんじゃけどね』

「……そこが?」


 私の不安と警戒をよそに、大妖怪は言葉を続けた。


『そうじゃよ。だって可愛いじゃろ、坊。バカじゃけど。バカじゃけど』

「二回も続けて……」


『バカじゃけど。バカじゃけど。バカじゃけど。バカじゃけど』

「そんな、合計六回も!?」


 ――会話が止まる。


 耳に届くのは雨の音、馬車の車輪の音、そして隣のグレイの呼吸音。

 こいつ、いつまで居眠りぶっこいでるんだか。


『他に、聞きたいことはあるかえ?』

「えっと……」


 グレイの話は終わったと判断されたらしい。

 正直、もう少し聞いていたがったが、それを悟られるのもなんか悔しい。

 だから私は別の話題を探そうとした。


 あ、そーだ。


「あ~……、ところで大妖怪は大丈夫なんでやす?」

『ほぇ? 何がじゃ?』

「あっしとグレイとお馬に魔法を使い続けてるんでやんしょ?」


 魔法については、周りに使い手がほとんどいないので知識がないが、継続して使い続けるのはかなり大変だと聞いたことがあった。

 大妖怪が私達にそれをしているなら、こんな雑談してて大丈夫なのか?


『むむ?』

「え?」


 大妖怪が変な反応をしてきた。

 あれ、私、何か変なこと言ったかな。


『わし別に馬に魔法なんぞかけとらんよ?』

「ウッソでー! じゃあ何でこの雨の中こんな爆走できるでやんすか!」

『だってお馬も特別製じゃも~ん。きゃる~ん♪』


 大妖怪は語尾を可愛くしていった。

 声も可愛いから実際可愛い。

 だが何か痛ましいというか、実年齢考えろというか。んん。


『おんし、温泉ついたら覚えとけ♪』

「土下座して命乞いして靴舐める準備はいつだって完了済みでやんす!」

『おんしにプライドってないの?』


 プライドで腹が膨れるかァ!


『ま、あのお馬は特別ってことじゃよ』

「特別なお馬……、まさか、キノコーン?」

『ブブー』


「じゃあ、タケノコーン!」

『それも、ブブー』


「え、スギノコーン!?」

『近い! だがブブー、じゃのう』


 近いんでげすか!?


『正解はスギノコーンの叔母の弟のいとこの妹の息子のはとこの三男じゃ』


 遠い!

 めっちゃ遠いでやんすよ、それ!


『赤の他馬と比べると?』


 あ、近いかも。……近い、かも?


『見た目はわしの魔法で普通の馬に変えてあるが、実は立派な幻獣じゃよ』

「……何と」


『その名も――』

「その名も……?」


『ジャイアント馬じゃ!』

「ジャイアント馬」


『親友にアントニオ猪がおる』

「確実にアゴがしゃくれてる猪ィ!」


 見たことないし全然知らないけど、何でか確信できたでやんす!


〈ナーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!〉


 おおう!?

 いきなり脳内に響き渡るバカ笑い。私は思わずビクッと震えた。


「ちょ、大妖怪! いきなり何でやんすかー!」

『違う違う、今のわしじゃないよ。別口じゃよ、別口』

〈ナーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!〉


 あ、ホントだ。え、誰!!?


『前の方に誰かおるようじゃのう。ほいっと』


 大妖怪が一声呟き、雨に閉ざされていた私の視界が急にひらけた。


「みゃあ!? 何々! え、どうなったの!?」

『驚くでないわ。魔法でちょいとよく見えるようにしただけじゃて』


 ホント魔法すごーい!


『ほれほれ、感心しとらんできちんと前を見る』

「ぴー! 分かってますよーだ!」


 言われるまでもなく、私は目を前へと向けて笑い声の主を探した。

 すると、いた。


 黒いマントを翻し、全身を真っ赤な甲冑に包んだ大男。

 腰にはごっつい大剣を帯びて、威風堂々と馬車の前方に立っている。


〈やはり来たか、大賢者ウルよ!〉

『そういうおんしは、なるほど。すでに感づかれておったか』


〈ナーッハッハッハ! その通り! “協会”を甘く見ないでもらおう!〉

『あやつが関わっている組織を甘く見るつもりはないわい』


〈フ、さすがに大賢者ウルといえどもそう言わざるをえまいな!〉

『しかしおんし、たった一人でわしらの相手をするつもりかえ?』


〈見くびらないでいただこう! 我こそは“協会”八部衆が一人、その名も高き、黒き鮮血のホワイトナイト・ブルーグリーン・ザ・イエロー!〉

『何という見事な矛盾塊……!』


 どうでもいいけど人の頭の中で会話すんな。


『あ、ごめん』

〈あ、ごめん〉


 そして同時に謝るな。仲良しか。


〈そんなことはどうでもいい! このブルーグリーンを相手とした以上、貴様らの死はもはや免れ得ぬ運命と知るがいい!〉


 矛盾塊ナイトのブルーグリーンがその手を高く掲げ、そして吼えた。


〈いでよ、十五身合体オーバーグランドギガンティックハイパワーゴーレムαマーク2改ディレクターズカット版!〉


 その叫びに応じるように、地面が大きく鳴動を始める。

 これは、一体!?


『来るぞえ、強大なる岩の巨人。人が造りし魔の産物たるゴーレムが!』


 ゴーレムって!?

 そんなの、あっしはおとぎ話の中でしか見たことないでやんすよ!

 冒険者じゃないあっしに、そんなのどうしろって――


〈ナーッハッハッハッハッハッハッハッハ! さぁ、恐怖に震えごがべっ〉


 バキメキゴガグシャドゴベシャボゴドガバキャメシャズガーン。


「…………」

『…………』


 ガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロ――――


『ブルーグリーンは?』

「馬車にひかれたでやんす」

『ゴーレムは?』

「馬車にひかれたでやんす」


 ガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロガラゴロ――――


『そうかえ』

「はいでやす」

『平和って素晴らしいのう』

「あ、晴れてきた」


 その後――


〈ガーッハッハッハッハ! 我こそは“協会”六歌仙が一人、蒼き深緑のブラックナイト・レッドイエロー・ザ・パープル!〉


 グシャ。


〈クーッハッハッハッハ! 我こそは“協会”十二神将が一人、赤き金色のブルーナイト・シルバーブラック・ザ・ブラウン!〉


 グシャ。


〈ヒーッハッハッハッハ! 我こそは“協会”十三階段が一人、白き蒼氷のゴールドナイト・ピンクセピア・ザ・オレンジ!〉


 グシャ。


 馬車はオルルタに着いた。

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