蛇足

時紡ぎ裏設定

 ◇ どうでもいい裏情報 ◇


 ※活動報告にて更新のお知らせの時につらつらと書いていた設定裏情報を纏めてみました。



■ 「蒼き月夜に来たる」と微妙に被ったような設定があるのは、こちらの方が先に出来ていた話だから。どうしても変えられないところだけ残してあります。

 こちらを先に書かなかったのは出だしとラストしか決まってなくて、どうしても中間を埋められなかったせい。脳内だけで終わる話かもと半分諦めていた。ので、実は現在も不安はあるw

(連載開始当初談)



■ スヴァットの位置には元々青年を配置してました。まだ呪い設定はなく、幸運極振り体質で。

 しかし、これが出会い以降の話が進まない。ずっとお蔵入りしてた最大の理由かも。

 相棒を呪われた猫として配置したことでようやくなんとかスムーズに話が転がって、書けるかも!となりました。

 相棒変わっても、出だしとラストが変わらなそうだったのも良かったのでちょっと見方を変えるだけで変わるものってあるんだなぁとしみじみ。



■ 固有名詞や名前はスウェーデン語で調べています。なかなかお気に入り。

 最後まで出てこない予定のスヴァットの中の人の本名とか、実はまだ考えてない←

 今回(というか、私の書く話では割と)どうでもいい登場人物には名前を付けないという基本ルールを設けてみてます。基本ですので例外はあり。どれが例外かお楽しみに(?)(言うほど重要じゃない)

(結局スヴァットの中の人の名前は自ら名乗るシーンの直前に決めました)



■ シェスティンの超人的な体質はチートな力ではありません。腕力は通常女子程度しかありませんし、体力は普段から旅してるのでそこそこ。病気をしない、薬(毒)が効かない、死なない、は同じ理由(彼女自身の時が止まってる)から派生しています。血は廻っていますが血中に入り込んだ毒物は体に吸収されずに排出されちゃいます。彼女の心臓は別の誰かの時が動かしています。

 薬は、治療薬は効くと思うのですが、怪我もすぐ治るし、病気しないので結局必要ないという。滋養強壮剤も効くかも。



■ 上記の中に「酒に強い」も入れてたんですが、こちらは時紡ぎの血筋、ということに。リオも強い話をちらりと出してたので。より先祖返りしてるシェスの方が強い、と。

 ちなみに死ななくなる前はそれほど飲んだことがなかったので、強いかどうかシェス自身わかってなかったかと。



■ ぼんやりとした年齢設定。

 シェスティン → 不死になる直前の年齢は20。本人的にはすっかり成人してるつもり。素顔だと多少幼く見える。


 ラヴロ → 1000〜1200くらい。色々飽きてる。人間に換算すると40前後くらいのイメージ。(人に擬態した時の見た目は32〜35くらい。若作り!)


 スヴァット → 成猫。中の人年齢は28〜30くらい。青春を猫で過ごしてるw


 トーレ → 30前くらい。おっさんに片足突っ込んでる感じがするのは、くたびれ感があるのかも?


 傭兵さん → 24〜26? 見た目よりちょい若。妹さんは16〜18。


 モーネ → 見た目は12〜13くらい。精神年齢はもうちょっといってて15〜16。竜としては20年くらい。もうちょっとで独り立ち。恋に恋する乙女なとこが。



■ ネタ思い付いた当時のタイトルは「Spin」友達にぐるぐる回るの? って笑われたw糸紡ぎだとSpinningとかになるのかな。

 出だしも違った。

「彼は私の騎士でした。とても強くて、私にふりかかる何事からも護ってくれていたのです。」

 だったかな? うろ覚えですが、そんな感じ。当時は漫画で描き起こしてたし、猫設定じゃなかったので2ページくらいで進まなくなってお蔵入りでした(笑)



■ スヴァット(の中の人)は爺ちゃん子。爺ちゃんの作り話だか、本当だかわからないお話が大好きだった。

 という設定は活かされる日が来るだろうか。

(微妙ながら出せたかな? 彼の話好きは絶対爺ちゃんの影響)



■ 傭兵さん、親は少なくともどちらかが健在なはず。退院した後は実家に帰ってしばらく体力を戻すのに専念ですかね。息子まで失わなくてよかったね。

 実は今話書き始めからずっと涙が止まらなかった。傭兵さんとリンクし過ぎてひとり泣いてたんだけど、読み返してみたら全然泣けなかった(笑)入り込みすぎ怖い。ていうか、ちゃんと伝えきれない自分がはがゆい(´・ω・`)

(2−13 白竜は鎮魂歌を唄う・3 更新時)



■ スヴァットはチャラい。というか、能天気でお喋りというのは黒猫設定以前から変わらず。行動力だけは人一倍。

 今は猫になって喋れないので行動だけだと割とカッコよく見えてしまうのが不思議(笑)

 つまり、元に戻っても黙ってればいい男に見えるの……かも?

 呪われ体質で曲がらず生きていくには、このくらい前向きじゃないと多分、やってられない。

 連載初期にスヴァットが誠実という感想をいただいときは心の中で謝り倒してました(^^;



■ トーレのお兄さん夫婦には子供はいないようだ。

 なので次期当主は二番目のお兄さん→その子になるんじゃないかなぁ。

 いや、今学校入ってて家にいないよ!かもしれないけど。

 跡継ぎが一応確保されてるから、シェスはすんなり受け入れられたのかもしれない。と、思うと深いような。深く無いようなw



■ 「トーレ」とは「3」という意味です(正確には「トレー」でした。そこをもじって)。三男だから、トーレwわりと安直につけられたかのようですが、基にしているスウェーデン語で3は良い数字と言われているようなので、彼にも良い未来がある、はず?

 子供の頃めっちゃいじられてそうだなーと思いつつ、小心者の割には変なところで人が大きいのでいじめっぽい雰囲気はなさそう。慕われてたんじゃないかな。

 行商中も近所の村のおばちゃんたちのアイドルだったに違いないw薬売りに行って、薪割りして帰ってくるような人や。



■ スヴァット(の中の人)は一人っ子。彼が子孫を残せないと彼の家は途絶えることになりそう。

 なのに10年猫とか。実家では死んだものとして扱われてるのか……なんか、能天気に便りの無いのは元気な証拠、とか言ってそうな気もする。

 スヴァットの実家、基本みんなお喋り。



■ パートのゲスい感じに麻薬も絡ませようと思ってたんだけど、季節が真冬なのでね。栽培は出来ない感じだし(´・ω・`) 阿片窟みたいなのこっそりやってた設定だけ、取り残されました。モーネも暴れるの大人しくさせるのに何度か使われたりしてるとか、シェスをはめるのに使おうとか色々考えて、全部ボツ。次話(3−14)のような形に納まりました。一番しっくりきたので仕方がない。

 ケシ畑に火を放ってやりたかったなぁ←



■ モーネの部屋の窓に格子が嵌っているというのは、以前にもそうやって閉じ込められてた人がいたんだろうな。どういう理由かは分からないけど。因果は廻る、のでしょうか。メシュヴィッツ家がある場所に昔領主の館があった。という設定はしていますが、館自体は建て替えられてるでしょうから、その頃とは無関係でしょうね。

 ちなみに領主様は今は来客の来やすいように中央地区の方にいる設定。シェスティンの家は北側の繁華街の近くで、デートしたのが中央の方という感じかな。メシュヴィッツ家は南側。病院は中央の少し内陸部北寄りという大雑把な割り振りをしてます。



■ 人魚姫では人魚の声って、魔女にとられて、魔女が綺麗な声になってた気がするんですが、それに当てはめるなら今、魔女の声は「にゃー」! ……と、想像してひとりうけまくっていた作者です。作中の童話は人魚姫ではないし、助けるのも王子じゃないので、きっと違う話(ノω`*) 嫌がらせで声を封じられてた、くらいの感じなんでしょう。

 あと、魔女も魔法使いももういないって書いてるのに、魔女いるじゃん! という突っ込みは、海の中までは誰も調べにこない! ということで、ひとつ。表舞台から消えてるだけで、こっそり魔女受け継いでる人はいそうだなって私も思ってはいます。



■ 今回出てきた妖精さんの羽は蝶の羽でしたが、多分、種類別でとんぼのような羽持った子とか蜂みたいな羽の子とか蜻蛉みたいな羽の子とかいっぱいいるはず。

 今回設定した子達みたいなのが多いんだったら、妖精の国もなかなか混沌としていそうですw



■ モーネと人魚は人の世界の恋物語が大好き( *´艸`) モーネは母親に聞いて。人魚は友人に聞いた話やたまたま落ちてた本などで知って。恋に恋するお年頃なのでした!

 崖の家で暮らしてた間はきっと絵本とか童話とか小説とか、読みまくったんじゃなかろうか。貸したのはトーレだろうなぁ。



■ 竜の子作り、子育て事情はわりとざっくりしてます。

 どちらが育てるのかも、欲しいと思った方、くらいのざっくりさ。一緒に育てる竜もいれば、モーネの父のように我関せずのものも。

 お相手探しも強さ一辺倒だったり、恋愛風味だったり、個々の性格が出る感じではありますが、個体数が少ないので欲しいならある程度の妥協は必要です。

 親離れして、あとは個々で生きていくので親子の情はそれほど深くはありません。モーネが母に情を見せるのは、人の生き方を母に学んだから。恋に恋してるのもそんな影響。

 実は人に擬態した竜はそこそこいるのかも。



■ ラヴロの真名が出たのでその話でも。

 何故ラロじゃないのか。きっとシェスが気を使って発音をちょっと変えたんだよ(`・ω・´)(作者が「ヴ」を好きだからというのもちょっとあるかもしれない)

 お気付きかもしれませんが、モーネは「モンステン」、白き竜は「クリスタール」です。ラヴロは「モリオン」と最後まで悩んで「ラブロードリット」に落ち着きました。モリオンだったら真っ黒い竜になってたな(ノω`*)

(宝石の名前(スウェーデン語読み)で体色に対応しています。人に擬態した時は髪色に)



■ 小さな部屋にあった糸車、時を紡いでるのですが、過去にはあれがずらっと並んでいました。最後のひとつなのですね。効率化の波はお話の世界にも寄せているようです。

 元々このお話を考え付いた時、眠りの森の美女のお話に出てくる塔の上に残っていたたったひとつの糸車のイメージがありました。糸じゃなくて時を紡ごう。孤独に時を紡ぐ人ならざる者。彼が恋をするなら? 真直ぐとは、いかないよねぇ。

 お姫様は錘に指をさして眠り込むんじゃなくて、反対にいつまでも生き続けることにしよう。終わらない時はどこから持ってくる?

 そうやって、膨らんでいきました。



■ 人魚、仲間の所に戻るということは足を元に戻すということだし、取ったはずの声が消えちゃった海の魔女は面白くないんだろうなぁ、とは思う。

 宝石をいくらか積んで許してもらうのかもしれない。

 次にモーネが会いに行ったときに期間限定とかで足もらうのかなぁ。ラヴロの鱗あたりと引き換えなら、快く引き受けてくれそう?

 夏に海水浴兼ねてなら、足はいらないか。

 ラヴロを見た人魚の反応も気になるw



■ ラストにちょこっと再登場した傭兵さん。彼はこの先トーレの店の常連になる予定。やっぱり傭兵を続けていてしょっちゅう怪我してくるのでね。トーレの顔は覚えているので(病院で何度か顔を合わせてる)、シェスの持ってる薬の缶とかで当たりを付けて彼女だとばれそうですが、シェスはしらを切るだろうし、彼も深くは追求しないでしょう。

 シェス争奪戦に加わるのかは、神のみぞ知る、でしょうかね。

 剣のことでラヴロと仲良くなりそうなので、接点は増えるんじゃないかと。



■ ラヴロ、実は字が読めます。むかし、とある国の王族に蔵書を見せてもらってたことがあって、その時に字を覚えたのかなぁ。脳筋に見えますが、知識欲の方があったりします。

 現在はトーレの医学用の書物を借りたりしてご機嫌です。ので、性格は竜の時より落ち着いて見えるかも。




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小説家になろうではこちら→https://ncode.syosetu.com/n0266ek/58/

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