戦医は語る

 ラインの過去を聞き終えた皆は絶句していた。ルフィアと黒いのが詳しい部分を説明してくれた。いやしかし、よく生きていたものだ。フェイラストも彼との会話は覚えているが、まさかラインの人生二周目からだったとは思ってもいなかった。

「お前、よく生きてたな」

「ほんとだよ。ラインさん、死んでもおかしくなかったよ・・・・・・」

「ひぇええ。僕だったら、きっと、途中で絶望して死んでたかも」

 三人からそれぞれ感想が出てきた。ラインは椅子から立ち上がってソファーに座る。

「ラインさん、人生一周目の時に私が事象変換してなかったら、あのままリリスにオールバッドエンドを発動されていたかもしれないんだ。今思えば恐ろしいものさ」

「そうだな。あのまま俺が闇に堕ちて活動していたら、この世界は無かったかもしれない」

「最悪の場合は、創造源神と一緒に事象変換起こすよ。二人でやる方が強いから」

「そうしてくれると助かる」

「いや、そうならないことを祈ってよ。にゃはは、はは・・・・・・」

 黒いのが苦笑いした。くすりと笑ったラインは、テーブルに置いてあった水を飲んだ。

「ラインが過去を洗いざらい話してくれたんだ。オレも喋るぜ」

 フェイラストはラインの残した椅子に移動した。

「オレがどうして魔眼を持っているのか。話すときが来たと思って喋るぞ」

「フェイラストの眼のお話?」

「おう。オレは普通の人間だ。生まれも育ちもな。何故、魔眼が備わっているのか。教えるぜ」


 フェイラストは足を組んで、肘掛けに腕を置いた。

 彼の魔眼の話が始まった。

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