第817話 bauhinia…紫荊(しけい)

bauhinia…紫荊(しけい) あるいは洋紫荊(ようしけい)。香港原産で、かつては香港の市章に使われていた。五弁の赤に近い紫の花ね。和名は花蘇芳(はなずおう)もしくは蘇芳花(すおうばな)。紫荊は本来、同じマメ科(マメ科ジャケツイバラ亜科)に属するハナズオウを指すんだけど、セイヨウハナズオウ、バウヒニアといろいろ形が違う。こういう植物名って、日本語化するときけっこう難しいのね。バウヒニアとか紫荊じゃイメージわかないからね。蘇芳花が咲いていた、でいいかな。バウヒニアなんてそのまま使うのは、植物のことなんかどうでもいいと思ってる翻訳家と、園芸部の女子高生ぐらいだと思うよ。英語的にはジューダス・ツリーで、ユダが首つりをした木ということに、間違った伝聞によってそうなってる。

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