第746話 context…文脈

context…文脈 最近はもっぱらコンテキストとかコンテクストみたいに、カタカナで語られることが多いですな。「あんたは本当に賢いなあ」って言われても、それが本当に褒め言葉なのかは前後の文脈をみないとわからない。そのままの意味のときもあれば、きたないけれどルール違反ではない手を使って相手に負けたときもあれば、こんな簡単な問題もわからないのか、という意味で使うこともある。「カエルの子は(   )」という国語の問題で、タッドポール(オタマジャクシ)と書いちゃう帰国子女の女子高生。確かにこれ、コンテキスト的には全然間違ってないから、採点の先生が困っちゃうので、ちょっと面談をはじめる。「ブタに?」「フルシチョフ」、「ネコに?」「こんばんわ」、「○○も筆の誤り」「日本の降伏文書」……全然間違ってない。ブタに真珠湾でもいいかな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る