第602話 imposter…にせもの
imposter…にせもの 本物のスコッチと偽物のスコッチの見分けかたは、まだ封を切っていない瓶をしゃかしゃかと振って、さかさまにする。そうすると泡の立ち方が明らかに違うので、本物を正しく選ぶことができる、というのが伊丹十三の本による説。問題はねえ、これやっちゃうと本物の味が、偽物と区別つかなくなるくらい悪くなっちゃう、って点にあるらしいよ。この中に一人、地球破壊爆弾を体内に持ってるニセモノがいる、と、地球防衛女子高生部の部室に駆け込んできた生徒会メンバー。順番に、インポスターって言って、爆弾が爆発した奴がニセモノだ、と、その子は言う。ちょっと待ってよ、それじゃ確かにニセモノはわかるけど、地球破壊されちゃわないか、と、抗議する部長。部員は順番に言っていく。にせもの、ニセモノ、贋者、偽物、にしぇもにょ。ちょっと待ったーっ。最後のお前、絶対に、あからさまに怪しい。イ、イ、インポシュター。映画にもなったフィリップ・K・ディックの短編SFから。
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