第61話 (番外)例になる単語・熟語の見つけかた

 ずいぶん昔、21世紀になりたてのころぐらいに、英語の誤訳に関する本がたくさん出ました。

 あれのきっかけって何だったかなあ。もう少し昔だと別宮貞徳の『誤訳迷訳欠陥翻訳』(1981年)だと思うけど、そういうのが当時需要があったんですね。なんとなく変な翻訳だけど、英語で読むのも面倒くさいし、って人向け、あるいは翻訳とかしてみたい人むけ。

 今は新刊としてはあまりないけど、この手の本は別に古くたっていいので、図書館で探してくるわけですね。

 でもって、やはり日本語の訳語はやや古い感じだったりするんで、なんとなく今(2010年代後半)の時代に合うようにあれこれしているわけです。多分十年もするとこのテキストも古くなるでしょう。

 今のところ、もっとも参考にしているのはさり気ないイギリス風ユーモアを感じさせる翻訳家・宮脇孝雄の本です。誤訳と誤訳者をこてんぱんにしている本の、気持ちはわかるけど、やりすぎ感があるのは苦手なのね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る