第195話めでたい話その2そして物語のラスト

 めでたい話というのは、案外にもたとえ間が開いてしまったとしても、以外な頻度で続くもので、今度は園里と橋爪が、お互いが三十歳を迎えた年に、無事にゴールイン……そう結婚することになった。

 この結婚式の招待状が届くまで、以外にも瞳たちは、園里が橋爪君と付き合っていたということを、実は知らなかったため、園里の突然の結婚報告に、瞳たちはビックリした様子であったが……。

 結婚へと踏み切ったきっかけは実に単純で、いわゆる『出来ちゃった婚』で、結婚へと踏み切ることになったのである。

 言葉は悪いかもしれないのだけれども、下ネタに強い、またいかにも園里らしい、ゴールインの形ではあったが……。

 ただし園里と橋爪の二人とも『三十路までには出来れば結婚して、二人の子どもが欲しいね』とは、園里と橋爪の二人は、そのように一緒に考えて、相談もときどきしてはいたために、結果としては、ちょうど良かったことなのかもしれない……。

 園里は医師としての仕事は、勤務先の大学病院から産休をもらうことと、産休が終わったら医療の現場に復帰するという約束で、一応の解決を得た。

 結婚式にはもちろん、瞳たち五人と、それと美咲も呼ばれることになった。

 これで八候塾に当時通っていたメンバーの中で、女の子で結婚をしていないのは、とうとう今日子だけとなった。

 

 園里と橋爪の結婚式当日は、六月も梅雨入りしたというのに、結婚式当日は天候にも恵まれて、まさに二人の結婚をまるで祝福するかのような、晴れ晴れとした青空が、頭の上には広がっていた。

 そこでのブーケトスで、園里は今日子に向かって、

「最後は今日子、あなたの番よ!」

 園里はそう心の中で唱えながら、ブーケを投げて、そのブーケは運良く、園里の希望通り今日子が、無事にキャッチをした……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

THE END ~AFTER WARD~ 荒井祐一 @arabon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ