第185話ジェネリック医薬品にされてから
精神科の自立支援を使っている患者向けに対して、とうとうお国から、自立支援を使っている患者は、原則として薬はジェネリック医薬品を使うようにと、どうやら全精神科の病院やクリニックへと通達が来たらしい。例えばジェネリック医薬品に変更したときに、生活に支障が出るくらいの副作用が現れるなどの正当な理由がない限りは、原則として処方はジェネリック医薬品にしないと、いけなくなってしまったのだった。
雪絵の精神科の主治医は、雪絵に対して申し訳なさそうにして、飲んでいる薬でジェネリックがあれば、そっちへ変更することとなった。
しかしサイレースをジェネリック医薬品にされてから、雪絵は熟睡が出来なくなってしまった。もちろん中途半端に寝て起きるから、仕事にはなんとか行けてはいるのだが、いかんせん夜中に目が覚めて、その後で再び眠れないというのは、いくらなんでも気持ちの良いものではないし、日中に眠気を感じる機会も、だんだんと増えていった。
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