第143話実技試験の練習

 またあくる日、健が父親と何か作業をしているのを、葉月は見かけた。葉月が健に、

「健くんさ、お父さんと一緒になって一体、何をやっているのかな?」

 と聞いてきたので、健は正直に、

「電気工事二種の筆記試験が、無事にパスしたから、次は実技の試験なんだ。その実技試験のトレーニングを、今父親から、習っている最中なんだ」

 それを聞いた葉月は、

「筆記試験は、無事にパスしたんだね。おめでとう!」

 そう言って葉月は健のことを褒めた。

 そして健は次のステップである実技試験も、無事にパスして、晴れて電気工事二種の資格を手に入れた。さて次のステップであるが、健は葉月に対して、次のように言った。

「電気工事二種。無事に取れたから、次に取るのは電気工事『一種』だね」

「その資格まで取れると、一体どうなるのかしら?」

 そう葉月が聞いてきたので、健は、

「電気工事士として、独立が出来るんだ。まあ父親の後を継いで、自立出来るって点が、一番の特徴かな?」

 それを聞いた葉月は、

「じゃあ頑張って、その資格を取って、私たちのお父さんを、しっかりとサポートしてあげてね!」

 そう言って葉月は、健を労ってくれた。

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