第126話瞳の故郷遠野へその4

 そう本当にときどきまるで集落のように、一軒家が立ち並ぶことろが、あるくらいだ。すると今度は今日子が、

「どこを見渡しても、のどかな光景が広がっているね」

 そうこうしているうちに、大きな川が見えてきた。

「あっ、川に水力発電所がある!」

 と今日子が言ったが、それを聞いた園里は、

「このレベルの川で、どれだけの電気を生み出せるんだか……」

 そう言った園里は続けて、

「それにしても、水がきれいな川が、遠野に着くまでやけに多いわね」

 それを聞いた瞳が、

「だから昔、小学生の頃、私ってよく川遊びをしていたんだよ」

 そう言うとまた園里が、

「じゃあその年齢なら、瞳は裸で川遊びをしていたの?」

 と、園里お得意の下ネタで返すと、瞳は、

「そんなわけないでしょ。バカたれが! ちゃんと水着は、着ていたわよ!」

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