第74話園里のもてなしは大量のうどんその4

 園里の『お説教』はさらに続く。

「どうしても朝お腹が受け付けなくっても、バナナ二本ぐらいは胃に叩き込むこと! 別に卑猥な意味で言ってるんじゃないんだからね! バナナ二本ぐらいなら、別に血糖値に問題は出ないし、お腹が空いたって感覚にもならないから、効率も考えるとちょうど良いのよ!」 

「もういいでしょう……」と言う雪絵に対して園里は、

「ちゃんと脳に糖分を送っていないから、そんな歳で物忘れとかをするのよ。よく自分がやっていることを、雪絵、よく自覚しなさい!」

 雪絵は今日食べた分が、そのまま体を構成する栄養になる……つまり『太る』のが雪絵にとっては猛烈に嫌だったため、園里に、

「お願い……追加の下剤……ラキソベロン……飲ませて……」

 そう雪絵は園里にお願いしたが,園里は無情にも、

「ダメ! 薬はいつも飲んでいる量だけにしなさい! 雪絵。あなた薬の力で無理矢理大の便を出そうとしないの!」

 こうして雪絵は園里の家から、雪絵にとってはある意味『解放』されることとなった。

(追加の薬は……園里の言う通り……飲まないでおこう……)

 続いて雪絵は、こうも考えた。

(やっぱり私って……痩せているように……見えるのかな?)

 雪絵はそんなことを考えながらも、自宅へと帰路に着いていた。

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