“不器用さん”が亭主をつとめます!

作者 紺藤 香純

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★★★ Excellent!!!

 主人公が茶道を通して成長すると共に、自分の好きな物を追及していく物語。茶道はとても知的な道なのだと感じた。題名にもある「亭主」が、茶道用語であることも、初めて知った。それらが一つ一つ、丁寧で分かりやすい解説と共に、物語は緩やかに展開していく。
 主人公を取り巻くのは個性的な家族と、華道男子や陶芸男子といったキャラのたった「オタク」に通じる人々。そんな人々の中で、主人公は茶道を通じて成長していく。茶道部の人間関係。華道男子とその恋人。そして、和菓子職人を極める姉。ある意味それらの人々は、自分の愛する者を極めようとする「オタク」である。
 この作者様で「オタク」のタグがあったので、世界遺産系になるのかと思いきや、今回は優しい世界観はそのままに、茶道の奥深い世界に読者を誘う。茶道の道具一つとっても、奥深い。さらに茶をたてる器や、飾ってある掛け軸に至るまで、神経を指先まで研ぎ澄ますかのような、繊細さと緊張感がある。とても知的な空間に、主人公たちが映えていて、素敵な作品だった。本当に自分の好きな物は何なのか。それをやり通すということはどういうことなのか。問いかけられている気持ちにもなりました。
 この素晴らしい作品を、是非多くの人に読んでいただきたいです。

 是非是非、ご一読ください!

★★★ Excellent!!!

主人公の野村湯花奈は、茶道をこよなく愛する女子大学生。

もしかしたら茶道と聞いて、ピンとこない方もいるかもしれません。実は自分も茶道の知識は全くありませんでした。ですがこの作品はそんな茶道を全く知らない人でも、問題はありません。難しい事を考えずに、気軽に読むことが出来ます。

実は湯花奈はあるハンデのせいで、なかなか茶道が上達できずにいます。
上手くいかなくて、人からも認められなくて。そうするとはやり、続けるのがおっくうになってしまうのではないでしょうか?
しかしそれでも湯花奈は、やっぱり茶道が好きだから。続ける道を選びます。そんな彼女がとても可愛らしくて。
好きだから続けたい、その姿勢には頑張れと応援したくなって。自分も頑張らなくちゃと、前向きな気持ちになることが出来ました。



★★★ Excellent!!!

『好きこそこそものの上手なれ』と言う言葉があります。ですが全ての人にそれが当てはまるわけではありません。

この物語の主人公湯花奈は長年茶道をやっていて知識も豊富なのですが、とあるハンディから人より上達が遅いと言う悩みを抱えています。

ただでさえ上手くなれないと言うのは辛いこと。それが好きなことなら尚更で、時に落ち込む事だってあります。
ですが彼女は、それでも続けることを選びます。

好きなことをやると言うのは一見当たり前のように思えますけど、それを続けていくのは意外と難しいかもしれません。
何かを続けたいのに上手くいかない。そんな人にこそ読んでほしい作品です。

★★★ Excellent!!!

拝読途中のレビューとなります。

茶道女子である、主人公野村湯花奈の大学での日々。
魅力的な登場人物とさまざまな出来事で、描かれている物語から感じ取るのは言葉の美しさです。
読み進めながら、日本の言葉の風流さや奥深さを感じることと同時に、文章の中にあるユーモアと可愛らしさに笑みが浮かびます。

また、私は茶道には詳しくないのですが、詳しくないからこその知らなかったことを知る機会にも恵まれ、今後の展開を楽しみにしています。