第7話 人里を探して!
この世界に辿り着いて、1週間程が過ぎて居たのだ!
流石に生活するには、物が無さ過ぎる.....
着替えもないので、夜に温泉で衣服を洗っては干していたのだが、
芳乃は許婚だから良いのだが、静と秋は年頃の娘であるのだ。
俺に肌を見せるのは、恥ずかしいし俺も男なのだ.....
若い女子が、狩りで捕まえた獲物の毛皮に、裸で包まっているだけと
言うのも......あれだ!
目の毒でしかないのだ。
別に
他の女子に色目を使うほど、俺は節操なしではない。
芳乃の裸に獣の毛皮って言うのは、夜になると魅力的ではあるが、
静と秋の裸に毛皮は......間違いがあってはならぬ!
俺も裸に毛皮だったから、静や秋にしたら.....見たくはないであろう!
お互いに迷惑にならない様に、しなければならなかったのだ。
あと.....俺も男だし.....芳乃と夜に......したい。
里を見つければ、静と秋を里に使いにだしてる間に、芳乃と子作りを
しようと思うのだが、静と秋には悪いが.....納得してもらいた。
俺も元服しているのだ。
決して悪いことではない!
里との物々交換にする品は、獣の毛皮・山塩・香辛料・薪などになる
これ等と、生活に必要な品を交換して貰いたいのだ。
出来れば、米か麦などでも良いのだが.....贅沢は言えない。
木に生えてる苔の付き方を見るに、北側は小高い山々が連なっている
西も小高い山で、東も遠くには小高い山がある。
山越えは流石にしたくはない!
そうなると行く先は、自然と南側になってしまうのだ。
獣の干し肉も1週間位は持つ、水も川を下流に沿って行けば問題なかった。
川の下流には、人里があるに違いない!
気候も穏やかで、天候が良い日が続いているから、出かけても問題は無い
であろうが、途中で雨に降られると交換する品が濡れてしまう!
油紙がある訳でも無かったから、雨だけには注意が必要なのだ。
それだけが気がかりだったのだ。
石と木材で組み上げた小屋に、鉄砲や
流石に斧は作れては居なかったのだが、道具類は必要無いだろう
と判断したからだ。
平地の川だから、船などもあれば荷物を運ぶのには、適した乗り物で
あったのだが、今は船などはないし作れない!
道具を揃えれば、話は変わってくるのだがな。
人里を見つけて、大工道具を交換できれば、鉄鉱石や石炭などを
山から掘り出してきて、それを元に鉄を精錬できる。
鉄の精錬さえ出来たらば、後は俺の本領発揮だ。
鉄砲の弾でも刀でも、農耕道具でも何でも作って見せよう!
金槌や金床などが、手に入れば良いのだがな?
譲ってはくれないかな.....
「好成様~出かける用意ができましたよ」
芳乃の可愛い掛け声で、旅支度の準備が出来た事が解った!
静も秋も準備を終えて、木の枝で簡単に作った
荷物を背負い待機していたのだ。
俺が一番重い薪を背負い、芳乃・静・秋はそれぞれに荷物を背負っている。
川に沿って歩くと、河童みたいに川の中から、攻撃をしてくる獣も居たのだ!
見た目は河童とは違うが、川の中に住む犬?みたいな獣だった。
長い下を出して、静や秋の体に巻き付かせては、川の中に引き込もうとする
流石に川の中に、苦無や手裏剣を投げ入れる事は出来ないので、刀で斬りか
かる事しか出来ないでいた。
水の中では、素早く動いているのだが、舌を持ち陸に引き上げてしまえば、
何とも呆気なく仕留める事が出来たのだ。
流石に舌が衣服に付いているので、静も秋も嫌な顔をしながらも、川の水で
水犬?の唾液を洗い流している。
衣服を洗っている最中に、静と秋が襲われない様に、芳乃と俺で見張りを
交互にしていた。
静も秋も服を脱いで洗っているので、俺が近くで見張る事は出来なかった!
俺は平原の方からの襲撃に備えて、見張りをしている。
決して覗いてはいない!
芳乃だったら.....すいません覗きます!
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