人格

皆、人格が変わったかの様な目付きをする事がある。

甘ったるく、他の思考を読み取れなくなる。

だから怖い。

思考が読めない。

ハンドルが壊れた車の様に次の行き先が分からず上手くコントロールできない。

主導権の縄をするりするりと抜けられる感覚がしてしまう。

上にいるのに下にいる様な感覚。

お前が分かった様な口をきいてんじゃあねェぞ。

首を絞めているのに絞められている様な感覚。

征服感が見えない様になると僕は美しいキャンバスに拳で痣を描いて行く。

僕の美、僕のアートなのだ。

屈服するのが怖い。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る