第6話 食べられない…。
昨日から始まった、会社の新企画。
社員の弱いところを強化しよう企画。
昨夜、私は薄々、気づいていたけど夕飯の量が少なかった。
そして、今朝、全く食事を受け付けなくなっていた。
いくら、社員の弱い部分を強化すると言っても会社の産業医や
主治医からの診断書も提出している私に、コミュニケーションを
強要するのは、そもそも無理な話だと思う。
昨夜は、眠れなかったし、今朝の食事を受け付けない状態。
流石に危険を感じて、出社するなり、私の部署の一番上の
上司に全て伝えた。
別に、解雇されるならされるで良いしって言う感じで
全てを語った。
今後、どう言う風に進んでいくかは分からないが、今の所は
解雇の話は無い。
私が事を重大にとらえ過ぎていると言う話にもなった。
涙を流しながら語ると言う、世間一般では考えられない状態に
なってしまった。
朝食が食べられず、お腹がすいているのにお昼ご飯も食べられない。
タブレットの小さい1粒ですら、食べる事が出来なかった。
食べると言うよりは、気分転換に近いかもしれない。
結局、食べ物を食べる事が出来たのは午後の2時くらい。
それまで、何も食べられなかった。
かと言って、ちゃんと食べられたわけでも無く、おにぎり1個。
家に帰って、夕飯も用意されていたが…。
正直、サラダだけで、他の物は無理矢理、食べた感じ…。
食べ物の味も分からなくなってきている。
体重もいっきに、1kg減量して少し怖い。
毎日、体重計に乗っているけど、こんなに数値が変わる事はまずない。
確実にストレスだ。
人間と関わらないといけないと思うと、食べ物も食べられなくなる。
この症状は、少し続きそうだが、一番上の上司への報告をした事で
ほんの少しでも食べらるから、報告して正解だったのだろう。
報告していなければ多分、おにぎり1個も食べれていないと思う。
人間拒絶、ここまで来ていたのか…。
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