第15回MF文庫Jライトノベル新人賞

個人的おすすめ作品ベスト3


1位 かまわれたがりの春霞さん 隣の席のあの子は俺の嘘が好き

2位 世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!

3位 探偵はもう、死んでいる。


 1位の「かまわれたがりの春霞さん 隣の席のあの子は俺の嘘が好き」は嘘をつくことによりポイントがもらえ、そのポイント次第ではなんでもできるという設定の物語。主人公は好きな子を攻略するためにポイントをためようとするのですが、そのために隣の席のヒロインに嘘をつき続ける。毎回主人公の嘘を信じてしまうヒロインが可愛い。少し間違えれば後味の悪くなりそうな設定をうまくまとめていたと思います。


 2位の「世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!」は未来から自分の娘がやってきて主人公を助けるという物語。しかし、その娘は肝心の自分の母親を覚えていなかった。母親候補のヒロインたちや娘を愛でるための小説でしたね。とにかく可愛いヒロインたちの話が読みたいならこれ!


 3位の「探偵はもう、死んでいる。」はある日名探偵の助手になってしまった主人公だったが、その名探偵と死に別れた後のお話。ミステリーのようだが、厳密なミステリーではなさそう。名探偵と死に別れた助手である主人公がどうやって立ち直っていくかも読みどころの一つ。




その他の作品の感想


「―異能―」:異能力バトル。様々な人物の視点で書かれています。詳しく書こうとするとネタバレになるので何とも書きづらい! とにかく普通の異能力バトルものとは違うので、そういうのが読みたい人にオススメ!


「特殊能力統轄学院 叛逆の優等生と悪魔を冠する少女の共犯契約」:こちらも異能力バトル物になるのかな? 設定モリモリなので細かな設定を楽しみたい人にもオススメ!


「ゲーマーズ・ハイ 影の王者の後継者」:ギャンブル物。天才的な腕前を持つ主人公が裏のゲームに参加することになる物語。彼は何を失い、何を得るのか。その答えがこの本に書かれています。




総評

 今回読む前までは「探偵はもう、死んでいる。」の知名度が高かったのでかなり期待して読み進めた回でした。もちろん「探偵はもう、死んでいる。」はすごく面白かったのですが、他の作品たちもかなり面白かったです。1位の「かまわれたがりの春霞さん 隣の席のあの子は俺の嘘が好き」とか2位の「世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!」はもっと有名になってもいいだろうと思いましたね。

 ジャンルとしてはラブコメがやっぱり多かった印象ですね。さすがはMF文庫です。それでもバトルものも受賞していることもあり、面白ければラブコメ以外も可能性があると思いました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る