第4回小学館ライトノベル大賞
個人的おすすめ作品ベスト3
1位 Wandervogel
2位 ななかさんは現実
3位 シー・マスト・ダイ
1位の「Wandervogel」は剣と魔法の世界で容姿は似ているけれど、性格はまったく似ていない双子と仲間たちが新たな開拓地を目指す冒険ファンタジー。主人公の双子の男は弱気でどこかパッとしない。姉のほうは陽気で元気いっぱい。他の仲間たちも個性豊かで読んでいて楽しかったです。ゲームのような世界観なので、今でも十分楽しめる内容なのではないかと思います。
2位の「ななかさんは現実」はゲームの世界から飛び出してきたような美少女がヒロインのラブコメ。比喩ではなく、主人公は本当にゲームの世界から飛び出してきたのではないかと思ってしまうほどよく似ているのです。それにはちゃんとした理由があり……。オタクなのにオタクだと認めたくない主人公とオタクが大好きな幼馴染との掛け合いも面白かったです。正統派ラブコメが好きな人にオススメ。
3位の「シー・マスト・ダイ」は超能力が一般化した近未来の世界で突如主人公のいる学校に武装したテロリストが侵入してくる物語。単純なサスペンス小説ではなく、恋愛模様もあり、様々な人の思惑が入り混じっていました。ライトノベルなサスペンス小説を読みたい人にオススメ。
その他の作品の感想
「黄昏世界の絶対逃走」:黄昏という人の弱い心に影響するものが蔓延した世界での物語。ディストピアのような世界でその黄昏を浄化できるヒロインと主人公の旅が始まります。ハードボイルドな世界が好きな人にオススメ。
「いばらの呪い師」:不可能犯罪を次々と実行する怪人をとらえるために奮闘する兄妹の物語。異能バトルありのハラハラドキドキのライトノベルです。謎解き要素もあり、最初から最後まで楽しめることでしょう。
総評
今回は幅広いジャンルの受賞作が揃っていると思いました。ファンタジーからラブコメ、シリアスからコメディまでいろいろです。近年のガガガっぽい尖った作品があまりないのが特徴といえば特徴でしょうか。普通過ぎて逆に不安になる新人賞はここくらいかも。
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