第75話 準備
俺は明日のクリスマスイブと明後日のクリスマスへ向けて買い出しへ向かった。
「明日、明後日はリア充どもがうじゃうじゃしてるだろうから今日2日分の食料を買わなければ」
最初に業務用スーパーにて飲み物とお菓子を買う。
そのあとにデパートに行き、業務用スーパーで買えなかったものを買う。
そんなところで終わりだろう
「ちょっと出かけてくる~」
「遅くなるんだったら連絡してね」
「うーい」
母さんに軽く返事を返し俺は外へ出た。
一夜で雪が消えるはずもなく、道路には雪が積もっていた。
「出かけるのめんどくさくなってきたな…」
めんどくさがり屋な俺は、家から数歩のところで思ってしまった。
俺と同じような考えの人が多いらしく業務用スーパーもなかなかに混んでいた。
「とりあえず、ドクペとモンスターを買ってと…」
ドクペはいつでも飲むので、一箱買ってと…
次はお菓子とか菓子パンだな。どうしたものか…6食分を買って帰ろうか、それとも3食分にするか…。
足りなければコンビニに行けばいいかと思い、3食分にしておいた。
「お会計。2980円です」
流石やで。俺は3000円を払いお会計を済ませた。
割とお金が余ったのでゲーセンに行こうと思ったが荷物が邪魔になるため一度家に帰った。
「ただいま」
「お帰り早かったね」
「まあね、もう一回出かけてくる」
「わかった」
俺は、とりあえず冷蔵庫の中に魔剤とドクペを数本入れて出かけようとしたところちょうど燐が起きてきた。
「おはようお兄ちゃん」
「ああ、おはよう」
すげえ眠そうだな…と若干呆れつつ俺はゲーセンに行こうとしたところ燐に呼び止められた。
「お兄ちゃんどこ行くの?」
「ちょっと、ゲーセンに行ってくる」
「ちょっと待ってて」
燐は、急いで洗面所に向かい顔と歯を磨いていた。
「そんなに急がなくてもしっかり待ってるから」
「んー、んんんー」
「歯磨きしながらしゃべられてもわからないんですけど…」
「 (´・ω・`) 」
ショボーンはわかったぞ。うんだからそんな顔をしないでいただきたい。
待つこと5分
「お兄ちゃんお待たせ」
「ああ、朝飯はよかったのか?」
流石に朝を抜くってのはなかなかきついものがあると思うんだが
「別に食べなくても平気だもん」
「そっか」
そんなこんなで俺と燐はゲーセンへ向かった。
のだが、道中に俺の腕に燐が抱き着いてきた。
「燐さん?急にどうなさいましたか?」
「たまにはいいでしょ?」
「まあ、別にいいけどさ」
燐もお年頃なはずなんだがなぁ~
お兄ちゃん悪い虫がつかないか心配ッ
「燐?お前結構モテるだろ?」
「急にどうしたのおにいちゃん」
「いや何、ちょっと気になっただけ」
「まあ、そこそこなんじゃないかな?多い時は1日に2,3回は告白されるし」
まじか~多いな。
やっぱり、兄妹そろってモテますね~。
まあ、俺の場合は罰ゲームでしかないんですけどね…。
「そんなに多いと大変だな…」
「まあ、お兄ちゃんの写真をみせて彼氏ですって言ってるんだけどね」
「俺の知らないところで何してるんですかねえ…」
流石にいかんでしょう。実の兄を彼氏っていうのは、いや待てよ…変に誰かを彼氏とするよりも俺が鳴っておいたほうがいいのか…
「ほらお兄ちゃん着いたよ」
「お、おおそうだな。まず何する?」
クレーンゲームから太鼓の達人からメダルゲームと流れるように遊んでいった。
「あれ?燐ちゃんじゃん」
「あっ、葉月ちゃん…」
なんだ?空気がよどんできてる?仲悪いのか?
俺は燐の耳元で、お前ら仲悪いのか?と聞いてみた。
すると燐は器用に後ろでスマホを操作し文字を打ってきた。
『一方的に敵視されえtるだけだから気にしないで』
なるほど、燐も大変だな
「そちらが噂の彼氏?あんまりぱっとしないみたいだけど」
おお、初対面でいきなりdisですか。そうですか…
「どうも…、初対面で行きなりdisとはなかなかに非常識だな」
「すいまっせーん。私正直に言っちゃう癖があって~」
なんだこのアマが殴りてえ
「そっか~。なら仕方ないね。まあ、そんな性格だからもてないんだろうけどw」
「は?何言ってんの。マジむかつくんですけど」
「ごっめーん、俺も正直ものなんだよね~。ごめんごめんごw」
あえて悪びれもなく話をした。
「さてと燐帰ろうか」
俺は燐の手を引いてその場を立ち去った
「お兄ちゃん、何をしてるのさ」
「何って、煽った?」
「煽った?じゃないよ、どうするのさ」
「どうしよう、ってへ☆」
「もうやだ…」
ホントにどうすっかな…、冬休みが終わるまでに解決しないと燐が学校でめんどくなるだろうからな
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