第41話 体育祭4

「出場選手の方々は皆さんそろいましたか?」

生徒会の人が聞いてくる。

俺たち1組は、全員そろったので、はいと言った。

「さてと、並びだが極力つめよう。男子と女子の間は難しいかもしれないけど頑張ってください」

俺は1組のみんなに呼びかける。この大玉送りいかに詰めるかが重要なので、

男子と女子の境目がどれくらいの隙間になるかが肝になってくる。

「誰が男子の最後で、誰が女子の最初になる?」

列は2列なので二人ずつ必要になる。

「私先頭に行くので、栄治君男子の最後尾よろしくね」

そういって出てきたのは京だった。

大胆だなおい…。こうなったら櫻も巻き込むか。

「じゃあ、櫻も一緒に最後尾やります」

「おい、」

櫻はキレていたが、気にしてられん。なぜかって?だって女子どもが私が行くって、急に言い出したんだもん。抑えるので精いっぱいだよ。

「えーっと、じゃんけんで公平にお願いします。」


じゃんけんに敗れた者たちは白く燃え尽きていた。

君たちも君たちだね…

俺は小声で櫻に「凄い人気だな…」というと櫻は「すごい迷惑だ」

と嫌そうに答えた。

もしかして、女性に興味がない?ホ・・・、何?俺の心でも読めるの?

櫻はこちらをにらんでいた。

そうこうしているうちに決まったらしい。


「じゃあ、できるだけ詰める感じで行きましょう。」

「おー」

そうだった、まだ棒倒しだった。


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「ねえ、ねえ。春さんって1組の吉本君とまだ付き合ってるの?」

そんなことを一人の女子が聞いてきた。

もともと、フェイクとして頼んだわけで付き合ってすらない。

だが、いずれはそういう関係以上になりたいと真剣に思っている。

どういうふうに返そうか…

「うーん、付き合っているかいないかでいえば付き合ってないね」

そういった瞬間に男子の目の色が変わった。

「今は、誰とも付き合う気はないかな」

こう言っておけばワンチャンあるかも勢は来なくなる。

だが、こうまで言ってるのに来るバカが居るので付け足しておかなくてはならない。

「頑張って、吉本君を振り向かせられるように頑張る」

こういっておけば馬鹿な奴らもこないだろう。

さてと、今週の土曜日どこを回ろうかな、水族館?遊園地?動物園?

迷うな…栄治君はどこだったら一番楽しんでくれるかな?

そんなことを考えているうちに棒倒しが終わったようだ。

優勝は一組だったようだ。

さてと、次は栄治君が出る唯一の競技だしっかりと見なくちゃ。


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