第18 過去

私は学校で嫌がらせを受けていた。

何故なのか私にはわからない…

貴方達に何をしたの?

私は、ここが嫌になった。

心配して欲しかった。

だから私は夜家に帰らずに外を歩いていた。


「お嬢ちゃん。こんな時間に一人で外を歩いていると危ないよ?」

気持ち悪い男の人に声をかけられた。

無視をして逃げようとしたが捕まってしまった。

「お嬢ちゃんを気持ちよくしてあげるからね。」

「助けて、誰か…」

誰にも届かないとわかっていても助けを求めるしかできなかった。

私は、口をタオルで縛られ何処かの家に連れ込まれた。

見た目はボロいのに、内装はしっかり整っていた。

「さてと、お嬢ちゃんおじさんといいことしようか」

何をされるか分からなかったし、終わっても殺されてしまうと思い声が出なかった


「おじさん、そこで何してる」

何処かから私と同じくらいの男の子が問いかけてきた。

「今からこの子を調教するんだ、男に興味はねえ失せろ」

さっきまでの優しい感じの口調ではなかった。

「ここは、俺の基地だ勝手に入ってきたテメェが失せろ」

「このガキ、大人の怖さを教えてやる」

おじさんは、その少年へと走っていった。

「俺は大人ってのが大嫌いなんだよ」

その少年は腰のホルスターから水鉄砲を取り出し発砲した。

「うあ”あ”あ”」

それに当たったおじさんは悲鳴をあげていた。

「おっさん、ガキだからって水だと思った?残念だったねwレモン汁だよ

俺の慈悲深さに感謝してほしいよ。左側だったら失明してたよ」

男の子は心底愉快そうに話している。

「ガキがー」

目に入った量が少なかったのか懐から刃物を取り出して男の子へ突進した。

「あちゃー、甘かったみたいだね。」

左側のホルスターから同じ系統の水鉄砲を取り出し発砲した。

「来るとわかってりゃあかわすのなんて楽だぞ」

「おっさん、それは違う。さっきのは威嚇用、今回のは撃退用。そして俺だけに気をとられ過ぎたのが敗因だ」

おじさんの頭上から真っ赤な汁が流された。

「ブートジョロキアを液体状にしたものだ。最近来れてない間に人の基地に住みやがって、社会的に死んでもらおうか」

「待ってくれ、それだけは勘弁してくれ」

「あいにく俺は大人が大嫌いなんだよ。豚小屋で反省してな」

俺はスタンガンで気絶させた。


「いやぁ、片ずけ大変だな」

「全くだぜ」

おっさんを縄で縛り上げ警察を呼んだ。

「君名前は?」

「私は小日向春」

「俺は吉本栄治」

「古田廉、よろしくね」

「夜だし片ずけは明日にしよう」

「そうだな、流石にきつい」

「そうだ、家まで送ってやるよ。さっきみたいなのにあったら大変だしな」

「あ、ありがとう…」

優しい人たちなんだな…

「私も明日掃除手伝っていい?」

「ありがたいけど、お前は関係ないだろ?」

「栄治、そんな言い方するから、誤解されやすいんだぞ。

悪いね、こいつ口下手なんだよ。」

「うっせ」

「手伝ってくれるってことでいいのかな?」

「うん」

「じゃあ明日は土曜だし8:00ここ集合でいい?」

「私、ここへ来る道知らない。」

「俺が迎えに行ってやるよ」

「ありがとう」

約束をしている間に春の家に着いた。

「「おやすみ」」

「うん。おやすみ」


俺と廉も家に帰った。


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