第49話 『地球探索』 その6
いったん、相手を倒した積りでしたが、石垣の上からは、あの名高い『ニンジャ』と呼ばれる、黒服の人々が、多数飛び降りてくるのです。
「早く、先に行ってください。さあ、早く! 彼らには、特殊な装備がある。あんたも、殺人はしたくないだろ。」
会長さんが言います。
私は、やむなく、ひとりで、お城の中心を目指して走り出しました。
確かに、殺人なんて、ごめんです。
今は、もう、そういう時代じゃないはずです。
人類は、絶滅仕掛けて、そう学んだはずだから。
なんで、こんなところで、こういう状況になるのか、さっぱり分らない。
私は、天守閣の手前まで一気に走り抜けました。
そこに現れたのは、目を疑うようなモノでした。
古代の『アニメ』と言われる、絵で作られた娯楽戦争物から抜け出した来たような、巨大な人型ロボットです。
現実の世界では、あまりに効率が良くないので、試作されたことはありましたが、実用化されたことはありません。
ちょっと動かすだけで、膨大な電力が必要で、まったく採算があわないのです。
そおれが、なんで、ここにいるの?
『ぎゅあお~~~~!!』
とか、型通りに叫びながら、私を攻撃してきます。
体が軽くないと、動かないだろう、と、思いましたが、それだと、きっと、弱体です。
とはいえ、内部に動力装置があるならば、それなりの強度が必要でしょうから、少々叩いて壊れるとも思えない。
例の光線銃で撃ってみましたが、エネルギーが分散されるらしく、効果が出ません。
常道は、足を取ることですが、そう、簡単ではありません。
しかし、基本に帰って考えましょう。
電力は、どこから来ているのか?
内部で、発電するならば、そおれは、もう大事です。
国家的大事業になるでしょう。
ありました。
案の定、ケーブルが後ろからついてきてます。
事は簡単でした。
私は、光線銃で、ケーブルを、斜めにさっと数か所、撃ちました。
相手は、あっけなく、止まりました。
「ばーか。」
とか言いながら、私は、お城の中に、侵入したのです。
入口は、なぜか開いていました。
まったく、ここまでされて、会う必要があるのかしら?
いささか、あほらしくなってはいましたが、自分は、首都ではお尋ね者になっているでしょう。
まあ、仕方がないのです。
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