『第3話』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886742902

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886742902/episodes/1177354054886744876



 死を覚悟した須藤と最期の聖地巡礼に行くエピソード。

 心理学を志しながらも、大事な友人の心をなかなか受け入れることができなかった主人公は、切ない。


>「……元凶のそいつを、信じる理由にしたくない」

「なんだ、それお前の意地じゃないか。信じたくないだけだろ」

 その言葉がストンと落ちて、とてもしっくりときた。それが衝撃だった。その通りだ。

「そうか、これ、意地なのか」



 須藤に看破された己の本心。

 かけがえのない友人の死を受け入れられないために、友人の気持ちすら疑ってしまう。ただ、それは意地だと。自分から友人を引き剥がそうとする宝石病を断固として否定する、主人公の意地なのだと。

 だが、そんな主人公の思いとは関係なく、須藤の身体に巣くった宝石は無色透明。一番憎い相手が、一番須藤の心をわかっていたのは皮肉なことだ。

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