『第5話 チャリティ』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886463674

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886463674/episodes/1177354054888958033



 メンバーの初ライブのエピソード。

 プロデューサーの故郷で行われたそれは、様々な感情を思い起こさせるものだった。


>窓から景色を眺める歌山が、そのような感想を抱くのも無理はない。農業と水産業で成り立っていた経済地域は、昨年の震災を境に活気を失っていた。それまでは町興しをしなくとも、原発からの資金源があったが、今はそれを頼りにするはずもない。住民は地元を愛するからこそ、何をするにも手探りなのだ。



 形としては〈ゲットバック ザ アナーキーズ〉の初ライブであるが、随所に福島への想いを滲ませている。『何をするにも手探り』というところが、実感がこもっているなと思った。

 エピソードの最後では地元住民の辛い経験を聞いて雰囲気が沈む場面があるものの、歌山のポジティブさがそれを吹き飛ばしている。やはり、向こう見ずに前に進み続けるようなエネルギーはこういうときに必要なのだと感じた。

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