『中・かがやき 4、ライオンとネズミ』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885636698

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885636698/episodes/1177354054885639219



 幼さ、未熟さを諭されるエピソード。

 良くも悪くもラアの幼さが滲み出たお話だと思った。


>「ライオンとネズミの話を知っていますか。力強さを自負するライオンが、人の仕掛けた罠にあっさりとかかり、小さなネズミに助けられる話です。――自身がどれほど大きな力を持っていても……いや、大きな力を持つからこそ、簡単に足を掬われる。力に対する驕りが生み出す『隙』を衝かれるんです」

 そうして静かに、諭す。

「知属の力は確かに姑息なもの。しかし今のままでは、そうしたものに対してあなたは手も足も出ない。王としての力を得たところで、理解が及ばなければ同じ。……漠然と『気をつける』じゃ、だめなんですよ」


 含蓄に富んだ話。

 強い力を持ち、それを感覚的に扱えるからこそ生じる、隙。

 それを冷静に指摘できるのもすごいが、指摘をしっかりと受け入れることができるラアも凄いと感じる。

 知を修めたとき、彼はどれほど大きくなるのだろう。

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