『第5章 揺れ惑う境界線 2』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884432928

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884432928/episodes/1177354054884671623



 立ち寄った宿でのエピソード。

 理性ではわかっていても、感情では飲み込みきれない。ヒルベウスの熱い想いが、地の文の仕草や独白の端々に滲み出ている。

 当人にとっては真剣、深刻なのだろうが、読んでいる側としては口の端が緩んでしまう。うん、良いラヴだ。


>心臓が割れ鐘のように速く打っている。このまま壊れてしまうのではないかと思えるほどだ。

 医者であるレティシアは、心臓がこれくらいで壊れないと知っている。だが、知っているのと感じるのは別物だ。


 これは上手い表現だと思った。医者というレティシアの特徴を上手に利用している。

 患者ではなく、一人の異性として。彼女の懊悩は続きそうだ。

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