第二幕ノ十一 夜の吉原――双葉の気遣い


「八重さん――八重さん、起きてくださいな」


 柚葉から身体を軽くゆすられ、ひゃうっ?! と身体をびくりと震わす八重。いつの間にか、大広間で舟をこいでいたらしい。


「うふふ。八重さん、御口元」


 柚葉が自分の口元を指で、ちょんちょんっとつついて見せる。どうやらよだれをたらしていたらしい。八重はそれを見て、頬を赤らめながら慌てて手ぬぐいで口元をぬぐった。


「八重さんがお疲れなのも仕方ありません。まだ八重さんは松竹屋にきて初日。それで、朝とお昼の御勤めを私たちと同じようにこなすというのはつらいものがありますからね」


 笑いかけてくれる柚葉に、八重は、は、はいぃ~……と力なく答えた。

 八重が燃え尽きてしまっていたのも仕方のない話で、あれから朝食を食べた後、八重は他の禿かむろ新造しんぞうの娘たちと一緒に、双葉から徹底的にしごかれていたのだ。

 御唄に始まり、日常の所作事のお稽古と続き、トドメに古今東西の風流や詩歌についての勉学とくる。これが松竹屋の日常だと柚葉たちは涼しい顔をしていたが、八重からすれば、不得手な御唄に不慣れな所作事ときて今まで興味すらなかった芸事の座学とくれば、一種の拷問に近い仕打ちと言っても過言ではなかった。

 そして双葉の指導がこれまた徹頭徹尾てっとうてつび、厳しく仕込んでくるので、要領の悪い八重には休む間もない一日であったのだ。

 はぅぅ~……と、抜け殻のようになっている八重を見て、柚葉は、


「息抜き――というわけでもありませんが、八重さん、もしよろしければ、私と少しお外へ出てみませんか?」

「お外へ、ですかぁ……?」

「ええ、お外です。きっと、びっくりしちゃいますよ」

 ふふっ♪ と、いたずらっ子のような笑みを浮かべる柚葉。せっかく柚葉さんが言ってくれてるのですし、ちょっとお外に出てみようかな。

「あ、あの、それではご一緒させてください~」

「はい、承りました」


 柚葉は八重の手を取り、大広間から八重を連れ出した。すると、八重が出ていくのを見計らったかのように、ちっこい禿たちと少し大きな新造たちが布団を大広間へと運び始めた。


「あ、あの、お手伝いしなくても大丈夫でしょうかぁ?」

「う~ん……まあ、今日はいいでしょう。お布団運びは明日からでもできますが、今の八重さんにはお外にでるのが先決です」


 そ、そうなのですかぁ? と小首をかしげる八重を見て、くすっと微笑を浮かべる柚葉。


「そうなのです。ではでは、お外へ行きましょう」


 柚葉はぐいぐいと八重の手を引っ張り、松竹屋の土間のところまでやってきた。すると、柚葉は急に立ち止まって、八重に問いかける。


「ほら、八重さん。耳をすましてごらんなさいな」

「ふぇ……?」


 困惑しつつも、柚葉に言われたとおりに耳に手をあててみる。すると、朝来た時にはまったく感じられなかった、ざわざわざわざわという人々の喧騒が、松竹屋の玄関の向こう側から漏れてきているのが聞こえた。


「聞こえましたか? 朝の吉原は眠っているようなもの。今時分――つまり、夕闇に近づけば吉原という場所は、その真の姿を露わにするのです。さあ、八重さん。一緒にお外に出てみましょう。そして、感じてください――吉原という町の脈動を」


 そうして、手をつないだまま外へとでる二人。そして、そこに広がる光景に、八重は、


「わぁ…………」


 という、感極まったような声をあげることになったのであった。

 朝の閑散とした光景からは想像もつかぬほどの人だかり。人。人。人。人のいないところを見つけることの方が難しいといった塩梅あんばいだ。

 それに夕闇の中に浮かぶ、色とりどりの提灯の淡い光、それに照らされる絢爛な妓楼ぎろうの数々。別世界のような、幻想的な光景。

 それらの風景と、吉原に詰めかけている人たちの熱気が合わさり、まさに吉原は人々の欲望と情熱によって彩られたこの世の楽園といった様相を呈していた。

 八重が朝に感じた、吉原のおどろおどろしさのかけらなど、どこにもない。一体、どちらが本当の吉原の顔なのだろう? 吉原って、本当はどんなところなのだろう?


「いかがです、八重さん?」


 柚葉の問いかけに、八重はただ、は、はいぃ~……と心ここにあらずといったような返事をすることしかできなかった。


「私も、最初は八重さんのように、吉原の迫力――と申しますか、それに圧倒されたものです。ですから、今の八重さんの気持ちも、わかるつもりですよ」

「そ、そうなんですかぁ……」


 八重が、ほえ~~っと未だに吉原の光景に圧倒されていると、二人の後ろから、


「こんなところにいたのかえ」


 という、しゃがれた声が聞こえてきた。二人が振り向くと、そこには梅ばあさんが渋面(といっても元からそういう顔なのかもしれないが)を作って立っていた。


「私に何か御用がおありでしょうか、楼主様ろうしゅさま?」

「いや、あんたじゃないよ。それにアタシが用があるわけでもない」

「まあ? まるで謎かけみたいですね」


 ふふっと微笑を浮かべる柚葉とは対照的に、渋面をいっそうくしゃくしゃにする梅ばあさん。そんな梅ばあさんの表情を見て、なんだか八重はとても不安になった。また、わたしが何かお気に障ることでもしちゃったのかな……。


「ふん! どういうわけかは知らないがね、双葉が今日は八重ととこを共にしたいって言ってるんだよ。まったく! 稼ぎ頭だからといって、双葉はわがままばかり言いくさる!!」

「双葉御姉様が? 八重さんと?」


 きょとんとした表情で小首をかしげる柚葉。

 その横で、あぁ?! やっぱり、わたしが双葉さんの気持ちを害してしまったんだ!! お勉強中に少し居眠りしそうになっちゃったのをきっと怒ってらっしゃるんだ!! 八重が、あわわわわ……と自分の嫌な予感が見事に的中したことに涙目になっていた。


「さあ八重、さっさときな!!」


 梅ばあさんから怒声を浴びせかけられ、ひゃっ?! ひゃいぃ!! と八重は飛び上がって慌てて梅ばあさんの横へと駆け寄ると、柚葉が八重のそばへと駆け寄ってきて、


「双葉御姉様がどのような理由で八重さんと一緒におやすみになられたいと仰っているのかはわかりませんが、少なくとも、八重さんの落ち度がどうとかそういうことはないと思いますので……」


 と、優しく耳打ちしてくれた。


「そ、そそっ、そうだといいのですがぁ……」


 不安げな八重を梅ばあさんが叱責する。


「ウダウダ言ってないでさっさと行くよ!!」

「ひゃぁうっ?!」


 梅ばあさんの一言一言に一々飛び上がって驚く八重を見て、いけないと思いつつも、ついつい柚葉はクスリと笑みを漏らす。八重さんって、小動物みたいで可愛らしいなぁ。ただ、一部分だけは小動物とは言えないけれども……。

 チラリと八重の胸元に目をやる柚葉を残し、梅ばあさんは八重を引きずるようにして松竹屋の中へと連れて行った。そして、さっさかさっさかと階段を上がり、あっという間に双葉の部屋の前へと八重を連れてきた。


「ほら、先に入んな」


 梅ばあさんはそう言うがいなや、双葉の部屋の障子戸を開き、八重の手をもって放り投げるようにして八重を部屋の中へと押し込んだ。

 あっ?! きゃっ?! きゃぁ!! と何度かたたらを踏んだところで、べちゃっとずっこけてしまう八重。慌てて起き上がり辺りを見渡すが、室内は薄暗く、どこに双葉がいるのかわからない。


「あ、あのぉ……ふっ、双葉さん……?」


 投げかけてみるが返事はない。すると、ぴしゃんっ!! と勢いよく障子戸の閉まる音がして、ひゃうっ?! と、八重が身体を跳ねさせた。慌てて振り向くと、梅ばあさんが後ろ手で障子戸を閉めたらしく、梅ばあさんがゆっくりと部屋の中の八重へと近づいてきていた。八重は怯えながらも、梅ばあさんへと問いかける。


「あ、あのぉ……ろ、楼主様……ふ、双葉さんがいらっしゃらないようですが……」

「ふん? 双葉がいない? 果たして、そうかね?」


 意味深な言葉である。この言葉をうけ、八重はもう一度室内を注意深く見まわしてみた。しかし、やはり双葉の姿はない。また怒られちゃうのかなと八重が戦々恐々としながら、申し訳なさそうに梅ばあさんに問いかけた。


「あ、あのぉ……やっぱり、いらっしゃらないようですぅ……」

「いいや、いるさ――アンタの目の前に、ね」

「ふぇっ――――?」


 梅ばあさんがそう言うと、梅ばあさんの全身から淡い光があふれ始めた。そして、梅ばあさんは光の塊となり、その光の塊が少しずつ大きくなって人の形をとり始めた。光りの塊が、ぼんっ! きゅっ! ぼんっ! とでも形容のしようのないような形になったところで光りが収まっていき、そしてあられもない姿をした双葉が光の中から現れたのであった。


「ひゃぁっ?!」


 驚愕の声をあげつつも、頬を赤らめながら慌てて双葉から目をそらす八重。そして、ごっ、ごごっ、ごめんなさいぃ! と謝り始める。すると、双葉は笑みを浮かべながら、


「謝るのはこちらのほうです。八重さんを驚かせてしまったうえに、このようなはしたない姿をさらしてしまいまして、申し訳ございません」


 そう言いながら、双葉は部屋の奥のほうへと歩んでいき、衣装箱から襦袢を取り出し、それに袖を通したところで八重に声をかけた。


「もう、顔をおあげくださっても結構ですよ」


 双葉から促され、顔をあげる八重。


「あ、あの――――」

「聞きたいことは山ほどあるでしょうが、まずはお座りくださいませ」


 双葉が部屋の中央に敷かれた座布団に座るように八重へとすすめ、八重はパニックになりつつも双葉のすすめに従い、座布団へとちょこんっと座った。そして、座った八重のそばへと双葉も座る。


「さて、先ほど八重さんが見られたように、お梅おばあさんと私は同一人物です」

「そ、そうだったのですかぁ……」


 ふぁ……と、もう驚く声すら出ない八重。吉原に来てから驚きっぱなしで、もう驚くことにも疲れたって感じだ。


「お梅おばあさんの時に、八重さんの厳しい言葉を投げつけてごめんなさいね。ですが、お梅おばあさんの役割は、ああいう役割なのです。怖いお梅おばあさんがいるからこそ、松竹屋もまとまることができるのですからね。優しさだけでは、いけません」


 つまり、双葉は二つの姿を使い分けることによって、松竹屋の娘たちへのアメとムチを使い分けているということらしい。と、ここでちょっと、八重に疑問が浮かんだ。


「あ、あのぉ……ひ、一つ、お聞きしてもよろしいでしょうかぁ……?」

「はい」

「え、えっとぉ……双葉さん? お梅さん? あの、どちらが本当の――――」

「どちらも、本当の私です」


 八重の疑問に機先を制して双葉が答える。


「今の姿である双葉も私であり、お梅ばあさんの姿も私です。私の正体はなんだと問われれば、過去に稀代の悪名を負ったことのある、妖怪・飛縁魔ひのえんまであるとしか言えませぬ」


 品のある双葉の顔に、ふっ、とかげが射すのが八重に見えた。あ……わたし、悪いこと聞いちゃったみたい……。


「ご……ごめんなさいぃ……」


 しゅぅ~~ん……となって頭を下げる八重に、双葉が微笑を浮かべながら投げかける。


「いえいえ、いいのですよ。八重さんの疑問は当然の疑問ですから」


 するとここで、


(双葉のいうとおりにゃ。にゃんも思わず双葉に聞いてしまったからにゃ)


 と、タマの声が八重の頭の中に響いてきた。そして、薄暗い部屋の隅からタマがネコの姿でのそのそと歩いてきて、ぴょんっと双葉の膝の上に乗った。双葉は、そんなタマを撫でながら、


「タマさんの仰る通りです。誰でも聞きたくなることですから、お気になさらないでくださいね」


 ニコリ、と八重に向かって慈母のような優しい笑みを浮かべてくれた。


「は、はいぃ~……」


 ほふぅ~……という安堵のため息をつく八重。


(ところで双葉、例のモノは手に入ったかにゃ?)

「ええ、ぬかりなく」


 そうかにゃっ♪ と嬉しそうに双葉の膝の上から飛び降りるタマ。タマが膝の上から飛び降りたところで、双葉が立ち上がり、


「さあ、御二人ともこちらへ」


 八重とタマを部屋の奥へと行くよう促した。一人と一匹がそれに従うと、双葉は部屋の中央をしきるすだれを下ろし、一人と一匹を追い越して部屋の奥の隅から拳大のツボと少し大きめな徳利を持ってきた。


「あ、あのぉ、そ、それはぁ……?」


 八重が問いかけると、双葉はニッコリと微笑をうかべた。


「こちらはタマさんから頼まれていたお酒と、八重さんのために用意した上等の椿油でございます」


 待ってましたにゃっ! ぼむっ! と少女の姿へと変化をし、徳利をひったくって酒をかっくらい始めるタマ。姿こそ童女らしいが、やってることは飲んだくれと変わりない。


「それでは、八重さんはこちらをどうぞ」


 双葉から差し出されたツボを神妙に受け取る八重。ツボの中からは、むせかえるほどの椿の香りが溢れでており、今日一日の間、一度も油を舐めることのできなかった八重の心を揺さぶった。

 八重はろくろっ首という妖怪のさがで、丸一日、一度も油を舐めることができないとなると、身体的には影響はないが精神的にはかなりの影響があるのだ。カタカタ震えたり、妙にイライラしたり、果てには大好きな油が辺りを舞っている幻覚さえ見えてくるといった、ちょっと危険なことになってしまう。一種の禁断症状といえばいいだろうか。タマも化け猫(化け猫も油好きなのだが、タマの場合は酒がないとやばい)という妖怪として、八重と同じような禁断症状を持っている間柄から八重が油を舐めれるようにと、双葉に油を用意してくれと頼んでおいてくれたのだ。

 禁断症状が噴出する寸前の八重にとって、目の前の椿油は実に抗しがたい魅力を発散させていた。今にもむしゃぶりつきたい欲望を必死におさえながら、八重は双葉へと問いかけた。


「あ、あのぉ……こ、これは……」

「どうぞ、お好きなように」


 双葉のこの一言によって、八重の感情が爆発した。


「しっ! 失礼いたしますぅ!」


 ツボに口をつけ、んぎゅっ! んぎゅっ! と一気に三分の一ほどの椿油を飲み干してしまう八重。そして、心底幸せそうな顔で、ほふぅ~~……と大きく息を吐く。そんな八重の姿に微笑を浮かべながら、双葉は寝床の準備をすすめていた。


「寝床の準備は私がやっておきますので、御二人とも、ごゆっくりどうぞ」


 この言葉で我に返った八重。しおらしい声で、あ、ありがとうございますぅ……と頬を朱に染めた――が、油を舐めることはやめなかった。油の魔力、おそるべしである。

 やがて八重とタマが各々の嗜好品を片付けてしまった頃、双葉も寝床の準備を終え、布団の上に襦袢姿で座っていた。


「本日はお疲れでしょうから、私からできるせめてものお礼のつもりだったのですが、ご満足いただけたでしょうか?」

(満足も満足、大満足にゃっ♪)


 いつの間にかネコの姿に戻っているタマの弾んだ声が、二人の頭の中に響き渡る。八重も、は、はいぃ~……と、満願叶ったりといったようなほわわぁ~っとした声で双葉の声に答えた。


「うふふ。それはよかったです。さて、八重さん。吉原としてはまだ早い刻限ですが、今日はもう休むことにいたしましょう。ささっ、こちらへどうぞ」


 布団をあげ、その中へと八重を手招きして誘う双葉。


(う~ん? 今からが稼ぎ時じゃないのかにゃ?)

「松竹屋では、新しい娘が入ってきた日は御店を開けないしきたりになっておりますからよろしいのです。そのほうが、新しく入ってきた娘も松竹屋に馴染みやすくなるというものですから」

(なぁ~るほどにゃ~)

「ささっ、タマさんもどうぞこちらへ。本日は布団の中で川の字になって休みましょう」

(おぉ~♪ じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうにゃっ♪)


 ぴょんっとタマは布団の中へと飛び込み、すぐに丸くなって眠る態勢をととのえた。


「さあ、八重さんもどうぞ」


 笑顔で促してくる双葉だが、八重には気になることもあった。それは、自分がここにくるはめになった、御役目のことである。こんなわたしなんかで、本当にできるのかな。すると、八重の気持ちを察したか、双葉が八重に優しい口調で語りかけた。


「御心配なさらずとも、御役目に関してはタマさんと打ち合わせをすすめております。ですので、八重さんはまずはここでの生活になれることだけを考えてくださっていただければ結構ですよ」

(そうだにゃ。双葉の言う通り、まずは八重がここに馴染むことが先決にゃ)


 一人と一匹からそう言われ、八重もそうなのかな? と思い、素直に布団の中へとおずおずと身をすべらせた。


「行燈の灯りはそのままにしておきましょうね」


 双葉はそう言い、丸まったタマを八重とはさみこむような恰好になるように布団の中へと入った。


「さあ、せめて今だけは御役目や浮世の様々なことを忘れ、ただ安らかなひとときをお過ごしください」


 ぎゅぅっ……と布団の中で、タマごと八重を抱きしめる双葉。

 八重は、あっ……という小さな声をあげたが、双葉の温かな抱擁にすぐにその身をゆだねた。

 こうやって、他の人と一緒にお布団の中で寝るのって、本当に久しぶり。お母さんと離れてから、楓さんが一緒に寝てくださってたけど、それもわたしが七歳くらいになってからなくなったし……。

 お母さん……今、どこで何してるのかな。

 双葉の温かな抱擁に、懐かしい母の匂いを思い出しながら、八重はいつの間にか、すぅすぅと安らかな寝息をたてるのであった。

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