第十七章 君が 1-3



***




八月二十四日

今日からまた日記を書き始めようと思う。

長い間、中断していた日記をまた、始めるのだ。

青いインクも万年筆ももう、手元に無い。

だから今日からはシャープペンシルで記すことになる。


文字を書いていて気が付いた。

この日記帳の前半部分、青いインクの文字って、私が今、書いている文字にそっくりだ。

(それもそうだ。だってどっちも自分なんだから)

身体が覚えていることは意外に多いのかもしれないな。


明日は、どんなことが起こるだろう。


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