やまないあめ

ヒロシ「雨がやまないなぁ。明日はみんなで遊びに行くのに。ねえ、雨がすぐにやむ機密道具だしてよ」



マルぼん「この装置のスイッチを押せばいいよ」



ヒロシ「よしわかった。ポチっとな。わあ。装置から黒い煙がむくむく湧いてきて、空へと昇っていくぞ」



マルぼん「この煙が広がることで雨が病むよ」



 しかし雨はやみません。やむどころか雨脚は強くなる一方です。さらには、雨にぬれた木々は枯れ、金属は錆びるという異常事態に。



ヒロシ「この雨、おかしいぞ! おかしいぞ!」



マルぼん「あの煙には、雨に強烈な酸性を持たせる効果がある」



ヒロシ「なんでそんなことを。僕は雨を止ませるように頼んだんだよ」



マルぼん「だから、雨が病んだでしょう」

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